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朱香:……そばにいなくても、あなたは大切な人を守れる、そういうのね?
GM:「そうですよ。あなたと俺の守り方は……違います」
朱香:そう言い切れるあなたは、強いね。でも、やっぱりあたしは――守るときは、その人のことを見て痛い。離れたら、それで終わりだと思う。

PC全員がFH所属、というある意味斬新なリプレイ。
FHって、悪役なんですけど。
まぁ、それぞれがそのセルに所属している理由があって。
自分の欲望に忠実だけれど、それ以外でミユキとかが少し迷っている風だったのは年相応でよかったんじゃないでしょうか。

PLは、声優の若林直美、漫画家合鴨ひろゆき、小説家三田誠、DXのデザイナー矢野俊策。
とまぁ大分豪華な面々がそろっておられるんですが。
初心者なのにロールが光る若林さんと、最強にこだわる三田さんとか、PLの個性も光っていました。
ロールプレイはしっかりやってドラマを作っていくんだから、慣れているというか、プロの技を感じましたが。

PCは、純粋培養のFHチルドレン、神曲のリーダーを母と慕う防御に秀でた大門寺朱香。
弟を助けるためにFHに属し、その欲望を邪魔するものを排してきた青峰ミユキ。
かつて神曲セルリーダーに破れその配下に組み込まれた皮肉屋、闇条晃士郎。
飄々とした口調と態度で相手を翻弄する、食えない最強エージェント九鬼。
また、それぞれの魅力があってよかったです。九鬼のおどけた感じが個人的には結構好きです。

舞台は京都。至高天という、あらゆる欲望、願いを叶えてくれるという未知の物質。
それを研究するためのセル『神曲』にPCたちは所属している状態からのスタート。
裏切者の始末とか、資料の襲撃と強奪とか。
普段できない悪役ロールを楽しんでやっている様子がいいですねー。
UGNとの対立なんかもあるわけで、敵の様子も描かれるんですが。
ブレイクエンドが、本当NPCなのに主人公っぽかったといいますか。
悪役ロール楽しそうなので、自分も一回くらいFHキャラやってみたいもんです。