ico_grade6_3
『……文明の力は、人間が力を合わせることで大自然にも負けないように強くなるものですよ』


今回は表紙にもいるロッテ回でもあったんですかねー。
他国の王が現れて、東西戦争は一時休戦。
しかし、休戦というのは相手の立場を認めているからこそ協定を結べるわけで。
神話国家としての立場を表明している大和の意見を他国の王は師事してたりと、一樹たちはちょっと立場悪い感じ。
民主国家は劣っているという、完全に価値観変わった世界なんですよね。

横槍入れてきた他国の王はどいつもこいつも一癖ありそうなキャラばっかりですが。
一樹はソロモンの王ではありますが、まだ日本にそれを認められてはいないから、立場弱いんですよね。
一方で他国の王は、神話国家として生まれ変わっているため、その王の権威は絶大で。
王としての力を十全に使えているわけじゃない一樹が戦うには厳しい相手。
自国の神話の庇護を受けていない相手は、ゴミだと思っている王とか……正直嫌だなぁ。

アーサーは助言をくれたり、一樹を多少評価してくれているようですけど。
それでも王としての力に差があって、区別されているのは間違いないわけで。
潜り込んでいたスパイに関してもとりあえずは解決したみたいですけど。
ま、敵が一手しか打っていないはずもないですし、今回魔境に侵入したみたいに、他にも色々と札はあるでしょうから、油断できないのに変わりはないんですけどね。
このままいいようにやられっぱなしでは面白くないので、大逆転を見せてほしいものですねー。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス>7 (MF文庫J)
三原 みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-11-21