ico_grade6_3
「いいか わか どんな時でも」
「常に相手に響く手を打ちなさい」


少女漫画で囲碁って言うのは中々思い切った題材なんじゃないですかねー。
最新6巻の少女漫画とは思えない表紙に心惹かれて、ちょっと手を出してみたんですが。
烏丸和歌。13歳の女子。祖父の影響で囲碁にはまった少女。
まぁ、その祖父は、家族からは嫌われていたようですけど。
囲碁に全てを捧げすぎて、家族が倒れても対局を優先した過去なんかもあるようで。

若くしてプロとして名人リーグに属している、鷺坂総司という少年も出てきて。
傍若無人で、あちこちに敵を作るような生き方をしていますが。
アマとしてそこそこ打てる程度だった少女は、プロの本気の戦いを見て、重さやある種の迫力を覚えて冷や汗書いてましたね。

正直地味な囲碁という題材を、丁寧に描いている印象。
俺は囲碁さっぱり分からないですけどねー。
プロとして凌ぎを削っている鷺坂の対局では、その凄みが。
アマとして囲碁をやっている和歌からは、純粋な楽しさが。
それぞれ違う想いで盤面を見つめていて。

総司はかなり自己中というか、自分本位ですが。
プロとして戦っているだけの経験や覚悟があって。
なんだかんだと和歌と交流している姿がいい味出してると思います。
和歌は、総司の対局を見て、家族の反対を押し切ってプロになろうと思い立ったわけですしね。
少なくともそれだけの影響を与えられる実力を持っている。
家族の反対を超えるために、和歌は随分不利な賭けをしてましたけど、さてはて。

星空のカラス(1) [ モリエサトシ ]
星空のカラス(1) [ モリエサトシ ]