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「……なら、決まりだな。僕らはここから帰るんだ。僕らのいた世界へ」

脱出ライトノベルと表紙にありますが、まぁ、確かにそんな雰囲気。
秋原場に出かけた主人公たちが、不思議空間に閉じ込められて、脱出しようとしている話。
脱出ゲームとゲームブックを混ぜた感じ? 
ゲームブックなんてほとんど読んだことないのでその辺の比較が難しいんですが。

ゲームブックとしても、ラノベとしても中途半端で終わっちゃったかなぁ、という印象。
分岐が結構飛ぶせいで、途中の挿絵でネタバレを余裕で喰らうし。
あぁ、これは爆発すればいいのにっていう感じのエンディングだろうなーとか、明らかにこれバッドエンドだろうなーとか。

ゲームブックとしても、ちょっと選択肢が微妙なんですよね。
大きく分ければ、あっちこっち言って閉じ込められているんだっていうのを実感する分岐と、ヒロイン選択の分岐しかないじゃないですか。
ヒロイン分岐からさらに良エンドとバッドエンドに繋がったりはしますけど、ゲームブック風にページバラバラにしただけ、っていうような印象になってしまう。 

後は、主要キャラが主人公の男子一人、女子三人という構成なのも、今回は悪かったんじゃないかなぁ、と。
正直、それぞれのキャラクターの状況が多少わかってきたかなーと思ったらもうエンディングになるんですよね。
エンディングのパターン増やした分1本毎のルートは結構短くなっていて、全部のルート見ようと思うとちょっと時間かかりますけど、かなり短時間で読み終わってしまう。

ゲームブックでエンディングの分岐が無いってのはそれこそ無い選択ですけど。
もう少し絞ってもよかったんじゃないかなぁ、と。
これはゲームブックをあまり読んでないからこそ思うのかどうかが分からないんですがね。
ただ、それこそゲームブックを読み、なおかつライトノベルを読む人ってそんなに多くはないと思うんですよね。
そういう意味では、ゲームブック(風ラノベ)と後書きで書いている以上、もうちょっと引き付ける力が欲しかったといいますか。 

まぁ、ストーリとしてみても、脱出ゲームをしかけてきた『秋葉原の番人』さんは、手ぬるい。
その役を脱したいと本気で思っているんだったら、もう少し難度高いゲームにすればいいのに。
「物知りの店員さんに聞いて、目的地に行く」だけの展開っていうのは退屈。
ゲームブック風にするんだったら、もうちょっと謎かけというかそういう要素があってもよかったんじゃないかなー。
主人公のガラケーが途中でスマホに化けたりと、どこまで必要でどこまで本気なのかわからないノイズが多かったように思えます。

 
・尾田栄一郎 ONPIECE 第734話『ロンメルのカマイタチ』
Dブロック戦決着。勝ち残ったのはレベッカになったようで。
まぁ、勝ったというよりは、他の連中が負けたからたまたま生き延びた、というような状況ですが。
キャベンディッシュの隠された秘密が明らかに・・・って、誰得なんだこの展開。
キャラが増えてきたうえに、あちこちに散らばっているから、かなり話も飛び飛びというか。
闘技場でのイベントに、ドフラミンゴの思惑、分散行動している麦わらの一味。
そろそろ集約してきそうな感じですけど、どーなることやら。
とっととドフラミンゴ打ちのめして、捕まえさせてくれないかなー。
アラバスタでのクロコダイルといい、七武海の連中って好き勝手やりすぎだろう。権威剥奪とかもうちょっと柔軟に動けないのか、海軍。

・松井優征 暗殺教室 第75話『殺しの時間』
クラスでのカップル作戦は失敗したから、先生の方に焦点がずれました。
少し前までシリアス多めだったので、日常編というか、ちょっとコメディ方面に走ってますね。
ビッチ先生、名前の割に不器用で大変ですねー。
クラスの連中生き生きしてますね。E組名物「先生いびり」。
烏丸先生は烏丸先生で残念だねぇ。うん、嫌いじゃないですけど。

・岸本斉史 NARUTO No.661 『失敗した世界』
九尾抜かれてナルト死亡のお知らせ?
まぁ、どうせどーにかして復活してマダラぶちのめす展開だろうから心配はしてませんけど。
九尾の方でもなにか前回手を打ってたみたいですし。我愛羅がどうするのかは知りませんが、早くしないと死人が増えるぞー。
マダラが強すぎて、どうにも盛り上がりに欠けるんだよなぁ。

・佐伯俊 食戟のソーマ 54 『華開く個の競演』
アリスのお付が93点をたたき出して、Aブロックも動き出した感じですねー。
高得点獲得者が現れると、暫定2位の25点がかわいそうに見えてくる。他のボロボロ蹴落とされていた人から見れば、いい点だったんだろうけど・・・
今回は、肉魅の料理と榊涼子の料理。
どちらもいい点を取って、盛り上がってきた感じですけど、次に登場するのは満を持して・・・丸井!?
最後の場面で思わず笑った。いや、「丸井氏」と彼を呼ぶ集団が全員眼鏡で、丸井に影入ってて、相乗効果で笑えた。「風を起こしてみせるよ――」って言ってますけど、起こせても、起こせなくても、なんかおいしい立ち位置な気がしてきた。