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「ああ、いるぜ。頼れる協力者がな」


前回は、ようやく夏目たちが合流出来て、一安心していたものですが。
決して、状況は良くなっていないんですよね。
それを突きつけられるエピソードだったと思います。
派手さはないですけど、じわじわと真綿で首を締めるかのように、悪くなっていく状況。
敵が強大で、権力を持っているという事はこういう事なのかと。
北辰王を敬いながらも、その目的のために他を切り捨てながらも、長官たちはこれ以上ないほど冷静なんですよね。
本当に怖くて仕方がない。ここから打つ手なんてあるのか、と。

前回、大友先生の危うさは春虎が指摘していましたけど、その春虎自身にしたって夏目という弱みがあって大分歪な状況になっている木がします。
土御門の大人たちの庇護を失い追い込まれていると思ったのに、さらに攻撃してくるとか容赦ないわ……
敵は万全に近く、反抗勢力の春虎、大友、夏目たちは連携も取れず。
これ本当何かやりようがあるの……?
というぐらいに追いやられています。

さて。今回は、ようやっと合流できた夏目たちの交流にちょっと心が和みました。
とはいえ、新参の秋乃が少し疎外感を感じてしまって、ちぐはぐになってしまった部分はあります。
もうちょっとコミュニケーション獲れていたら、あるいは別の可能性がと思わなくはない。
大友先生が夏目たちに接触してきてましたが、いやぁ、あの様子をみて神扇さんの下した評価が……大友が、熱血教師とか何の冗談ですか。
でも、やってることは意外と大差ないというか、確かに言われてみればそういう面があるんですよね……

そして今回。表紙にはいませんが、メインをはっていたのは木暮さんでした。
あの事件以来変わってしまったように見える彼。
けど、その内心が語られるにつれ、安心しました。
彼が陰陽庁に残った三つの理由。
陰謀渦巻こうと、霊災が多発している今、職務を離れられないというもののほかの二つ。
己が信念のために剣を持つ、彼の姿は本当に格好良かった。
それだけにあの結末になってしまったのは残念。挽回の機会があるといいんですけど。
というか是非とも三羽烏が集って共闘する場面とか見てみたいんですけど。

最後、春虎は万策尽きて覚悟決めてましたけど……大丈夫だろうか。
作者曰く今回は「嵐の前の雌伏」とのことでしたけど、バランスが大分傾いてしまっている人が多いように思います。
あぁ、今から次の巻が待ち遠しくて仕方ないですねー。