「一か八かの賭けになりますが、このままでもどうせ終わりになるんです。何か大きな花火でも打ち上げて、あの方の木を惹いてみせましょう」
前回の大英帝国の侵攻を退けた征継たち。
けれど、包囲されている状況であることには変わりなく。
敵の根回しも周到で、援軍も見込めない状況。
だって言うのに、敵側にはレギオンを呼べる、高名な増援が来るんだから、たまったもんじゃないですよね……
まぁ、初音が橘一族に伝わる銘を継ぐことに成功して、こちらも戦力を獲得しているんですがね。
戦闘経験のある敵と、初めて手にしたばかりの初音とでは比較できないものがありますが。
前はヒロインが皇女だけでしたが、征継の正体が復活者であることを初音が知って、距離を詰めてきた印象。
活気のある娘だと思っていましたが、最後の征継との会話は中々いい距離感になっていたんじゃないかなぁ。
それを見て焦っている皇女殿下がかわいかったので、あのまま突っ走ってもらいたいところ。
立夏さんもちょっと意識している節がありますし、3巻は立夏ヒロインとなるんでしょうか。
1巻と敵に包囲されて、攻撃を受けて、それを退けるっていう構図が変わっていないのが痛いかなぁ。
征継たちの奮闘ぶりは嫌いじゃないんですけど、このままワンパターンにならないか心配。
他の作品に比べて、盛り上がりに欠ける印象になってるのがちょっと惜しい。