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とはいえ。所詮は勘。物証はない。
そこで躊躇せずに勘を信じて行動するところが、アーシャの真骨頂であった。
ドラゴン相手に戦う真の修羅場で、勘以外の何を信じるのか。信念というほどではないが、そういう思いがアーシャにはある。数多の戦場でアナスタシア・ルバシヴィリを救ってきた直観力は、今回も威力を発揮してくれた。


第2部の開始ー、ってことでちょっとのんびりしてますかねー。
帯にある通り、キーワードは海と水着。
迦具土をおだてて情報引き出して、強化のために下準備をしている、と言う感じですね。
雪風の姫様も、とりあえず新都を領有したけど、すぐに破壊に走るような様子はないし。

ハルが作中で言っていましたが、ハンニバルが占領しているニューヨークは、竜王がいる分、ドラゴン・ストライクが起こる可能性が低いとか。
まぁ、勝ち目がない猛獣の巣に好んで突っ込む奴は相違ない。
ただ闘争を好む龍たちの性質から考えると、全く零ってはずもないですけどね。
剣の秘文字持っている奴も、事情あったとはいえ、竜王に喧嘩売りに行ってますし。
なので、竜王に占領されたからと言って、東京新都が危なくなるかと言うと、微妙。雪風の姫様が強力だから、逆に安全になる可能性もあるとか何とか。ま、だからと言って楽観しないで、逃げる準備はしておいた方がいいとか言うあたりは、ちゃんとハルも専門家なんだなーといいますか。

今回は、表紙にある通り、ルナ回ですかね。
ハルとルナって色々根回ししたり、策を練ったりと、確かに似た者同士なんですよね。
アーシャと話しているときとはまた違った相手の事をよく判っている距離感、っていうのが中々よかったと思います。
学校の理事としての椅子を用意して、活動拠点としての部屋まで確保するとか、ルナは結構やり手ですね。
まぁ、そもそも零細だった地方の、とはいえ関東支局のボスになっていましたしね。

そんな色々と気が合うハルとルナはなんか根回しというか新しい構想を練っているようでしたけど。
バイトを雇ったりとか、こっそりと手を打ち始めたり、資料を集めたりとか。
個人事務所とか言ってましたし、なんとなーく見えるような気もしますが、なにをどうするつもりなのやら。

アーシャさんは相変わらず残念でしたけど。もう、このまま残念系ヒロインとして頑張ってください。むしろここまでくると、残念じゃなきゃアーシャじゃないみたいな空気すら感じる。 
前からですが、羽純の方がよっぽどヒロインしてるよなぁ。朝主人公を起こしに行ったりとか、旅行に行ける喜びで抱き着いてしまったりとか。イベントこなしている感がある。

今回は、迦具土から得た情報を元に、探索をするっていうストーリーだったので、進行もゆったりでしたかねー。
戦闘も割とあっさりしていましたし。
3巻が、怒涛の戦闘だったというだけな気もするんですけどね。
装備を整えていく上級者編というのに誤りはなかったですけど、さて、次はどんなイベント発生しますかねー。
RPGとして考えると、ありそうなのは、仲間の強化とか、新規参戦とか、新しい敵の出現とかですか。
ハルとルナの陰謀というか、悪巧みについて触れられるっていうのもアリではあるのか。
ま、そんな想像をしつつ、次を楽しみに待ちます。