
「……鷺坂さんにとって 勝つって 何?」
「…失わない」
「何も失わない それだけ」
囲碁をやめても、あきらめきれず。
和歌が、自分の場所へと戻ってきました。
あれだけ楽しんで関わっていた場所から、離れられるはずもなかったか。
母にも認めてもらって、院生研修を始めることに。
今の碁界には四天王がいるそうで。
最初解説をしていた南雲さんとかもそこにいるとか。
名人リーグに属している鷺坂が相対することになる相手。
これまで強かった。けれどこれからの事は保証しない。
そういって、壮大な夢を語る姿がプロとしての迫力を感じます。
首藤さんがなんか鷺坂と日常パートで絡んでいるとすごく面白い人になるんですが……
このままドロップアウトしていくのかと思っていた八日町君とかも再登場して、院生編は随分波乱の展開になりそう。
和歌も、楽しいだけじゃない囲碁の世界を知って、涙を流すこともありました。
それでも、前へと目標へと進んでいくんだから、凄まじいというかなんというか。
葉月を一度退けたように、和歌には、あふれかえらんばかりの想いがあります。
けど、それをうまく表に出せる地力が足りない。だから、暴走しているように見えて、目が離せないんですけど。
最後、弟子存続をかけて勝負するとか。前しか見ていない子だなぁ。後先考えないというか。