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「シンタローくん。僕ね、こんなに仲がいい友達ができたの、生まれて初めてだったんだ。だから、キミには本当に幸せになって欲しい。この先どんな辛いことがあったって、僕の分まで長生きしてほしいんだ」


今回は、シンタローが過去を思い出す話。
そういうとちょっと語弊がありますが。
気が付いたら変な場所にいて、何か手がかりを探し歩いた果てに出会ったのは、先輩である遥で。
そしてシンタローと出会った遥が色々と語り始めるという流れ。

学園祭での裏事情、とまではいきませんが。
遥視点での物語。彼から見た先生の思いやりだとか、貴音とのやりとりだとか。
彼は自分の残り時間の事を大凡察しながらも、必死に楽しんで生きていて。
人から見れば可哀そうでも、彼自身がそこまで卑下してないのがせめてもの救い……なんだろうか。

遥視点で見るシンタローは、これまで以上に不器用さが際立って見えましたが。
それでも、「遥先輩」と呼んで交流している姿が、男二人でバカやって、見つかってワイワイ揉めて。
P186~187の見開きイラストは、本当に楽しそうで、もう見られないのかと思うと悲しいなぁ。
あとシンタローがしれっと、エネの正体に触れてましたけど、あれ、気づいてたんだ。
てっきりよくわかってないのかと思ってましたが。察してる描写あったっけか。
少し思い出せないので、また今度読み直そう。もうちょっと刊行ペース上がるといいんですけどねぇ。

カゲロウデイズVI -over the dimension- (KCG文庫)
じん(自然の敵P)
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-03-28