
でも、探偵は依頼を突っぱねたわけではない。
下請けに出したのだ。
「ひかげ。そろそろあなたの料金も決めたら」
キリカの言葉に、僕は苦笑いを返す。真実を難なく見通す探偵と違って、こちとら毎度毎度駆けずり回って四苦八苦してるんだよ。定額料金なんて決められないよ。
今回は口絵がちょっと、アレだったかなー。
ヒカゲの部屋に生徒会メンバーが来ている絵はともかく、他の2枚はちょっとネタバレが強すぎるんじゃないかと。
体育祭を乗り切って、今回は、ついに文化祭本番。
準備しているときに流れた、怪談話の噂。そして、ひかげの姉、ひなたの知り合いからの接触。
キリカが怪談苦手にしているのは可愛かった。
怖いけど、その手の絵本も好きで誰かに読んでもらっているっていうので、その姿が視てみたいと思いましたが。
しかしあれだけ怖がっていて、ひかげが言っていたように、よく泊まり込んだりできているもんだなーというのはありますが。
で、その事件を解決すると、今度は学園祭当日。
演劇部がらみで色々動いていくわけですね。ひかげの姉、ひなたも登場してきたりと少しずつ動いている感じはあるんですけど、前回の体育祭の魔王様ほど、パンチがなかったというか。
魔王様が、わかりやすい厨二だったくせに、選手宣誓の時に格好良かったのがやっぱり大きいかなー。
今回はひかげの詐欺師成分が少ないのと、依頼者とか謎とかにインパクトがなかった。
生徒会としては、文化祭の方が本番じゃないのだろうか。
描かれていないところで・・・ってことかもしれませんが、それだとやっぱり物足りない。
今回は、イベントの大きさの割には盛り上がりが足りなかったかなー。
体育祭より、生徒会メンバーの動きが少な目だったからでしょう。
文化祭実行委員の薫が中心になって行動してく感じでしたし、謎解きも、生徒会メンバーがどうこうっていうよりは、結構その場その場で対応している感じでしたし。
演劇部の方に焦点移っていたので。
さらっと書かれているけど、ひかげと一緒に文化祭回るのを楽しみにしていたっぽいキリカが可愛い。
そして職権乱用をしてでも、座席確保して演劇部の公演に行っているあたりが。
しかし、ひかげも覚悟決めたようで。もうじきに生徒会選挙。戦いの場は、近いようですねー。