「その程度の奇跡も起こらないような世界なら、きっと初めから言葉なんて生まれない」
多くの人が異能力を持っている街。
ただ、それをつかったバトルとかではないです。
ある意味で、戦っているというか、抵抗しているというようにも見えますけど。
普通に街の中に、そういった能力が自然と解けこんでいるようなイメージ。
まぁ、能力悪用する人もいるようで、管理局とかも存在するんですけど。
こういった設定だと、主人公が最強か、一見最弱だけど…みたいな展開になりそうですけど。
持っている能力が「記憶保持」っていうのはちょっと変わっていますかね。
まー、主人公の能力が小さなものでも、相棒の少女の能力が凶悪なので、差し引きゼロかなー。
「セーブ」した時点に時間を巻き戻す「リセット」という能力。
ただ、本人の記憶もリセットされるので、そのままだったら意味がない能力なんですよね。
何かを変えたくてリセットを使っても、その「何か」が分からなかったら、対処のしようがないですし。
だからこそ、主人公の能力が活用できるんですがねー。
何があろうと失われない記憶を持つ少年と、「リセット」と言うセーブした地点に世界を巻き戻す能力をもった二人の物語。単体だと意味がないけど、二人で使うことで意味を持たせられるっていうのは結構いいかなー。
他の人の能力だと、猫と意識を共有できるとか、遠くの相手に日時を指定して声を届けることが出来るとか、そんな些細な能力がほとんどですね。
まぁ、ちょっと反則じみた能力を持っている人も中に入るわけですけど。
「奉仕クラブ」という、能力を用いて事件を解決するクラブ。
強力な能力を持っていると監視がついたりするんですが、その監視を少し緩めるために、管理局に協力する制度みたいなものですねー。
主人公たちは通っている高校の奉仕クラブに属して、色々とやっているようです。
今回の依頼は、「死んだ猫を生き返らせること」。
そこから色々と膨らんでいくんですけどね。
言葉が澄んでいるっていうのは、良い表現なのかわかりませんが。
個人的には、そういう風に感じました。
絵と相まって、描かれている世界を綺麗なものだと思わせてくれる感じが結構好きです。