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「「人が神に立ち向かうには……王が必要だ……」」

召喚魔王はヴァシレウスと読みます。
MF文庫Jのラノベだなぁ、という感じで、またハーレム展開というか。
女子だけに発現するはずの力を宿した男子が、その技術を教える学校に通う。
当然のように、周囲は女子ばっかり。
おまけに主人公は、男だから、というだけでなく異質な面があった。
剣術を収めて居るという点が。

この学校、剣技科も存在しているんですが、二つの学科の中は最悪。
魔術科は、魔術を行使するまでの時間稼ぎ用の肉の盾みたいなイメージを抱いているし。
剣技科は、そんな扱いをされたり術の実験と称して攻撃されたりで不振を抱いているし。
よくもまぁ、こんな状態で運営できているなぁ、といいますか。
もうちょっとなんとかしろよ、教育者。
身内で喧嘩していると足掬われるだけじゃないかなーとは思った。

年上の妹ってまた、アレな。
最初っから飛ばしてきているなーと思ったら、他のキャラ攻略に行くんですね。
女子にしか浮かばないはずの〈エニグマ〉を授けられ、剣を捨て、魔技科へと進んだ主人公。
結局中盤あたりで剣を手にするんですけどね。

特殊な神魔と契約した主人公は、少女たちをデレさせることで使える力が増えるとか何とか。
テンプレで、ルビ多いから、なんとなーく読みにくい。
けど、嫌いじゃないですよ。わかりやすくて。

魔技科の剣士と召喚魔王<ヴァシレウス> (MF文庫J)
三原みつき
メディアファクトリー
2013-04-24