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どんな戦いでも、後に残るのは傷だけだ。その傷痕を僕らは様々な名前で呼んでいるに過ぎないのだろう。たとえば教訓とか、罪とか、勝利とか敗北とか。地上は狭すぎて、僕らのいのちも短すぎて、すぐに新しい傷が重なり忘れ去られてしまうのだけれど。


今回は1冊まるまる、生徒会選挙。
絶対王者として君臨している、天王寺狐徹との対立を決意した初期のひかげ。
対立候補の朱鷺子と協力して、打倒を目指すもののいい方策は浮かばず。
この学校は相も変わらずこの手のイベントがお祭り騒ぎになるようで。
絶対勝てないとわかっていても出てくるお約束な泡沫候補とかもいて、それでいいのか、と少し思った。

後書きで作者も書いてますが、今回は誰が立候補するのか。
そして誰が当選するのかという二点に焦点が当たっているので、ちょーっと全体的に大人しかった。
探偵も詐欺師も、活躍している感じがあまりしなかったというのも惜しい。

ただ前任の広報や書記からみた「天王寺狐徹像」というのは中々面白かった。
相手の土俵に絶対に上がらない。自分から仕掛けて、速攻で相手を打ちのめす。
あの王者は、自分にないものを持っている相手を傍に置く。
敵こそ近くにおいて、刃を研がせ、反旗を翻す前に手放す。
結局今回の話は、選挙の話というよりは、王者である彼女の話だったという事じゃないですかねぇ。

発売が伸び伸びになって内容これだとやっぱりちょっと物足りないですねー。
いつも通りの雰囲気ではありましたが、いつも通り過ぎたといいますか。
もうちょっと刊行ペース上がらないものでしょうか。というか続き出るんだろうか……