「……だ、大輔くんは、ちゃんと努力してると思う。杉尾さんは、ちょっと言い過ぎるところがあって……でも、悪気は、ないんです」
「え?」
「だから、その、あまり心配しなくても……わっ、わたしっ、愛想つかしたりしませんから!」
ようやく付き合いだした、大輔と栞子。
そうした関係になれいなくて、ことあるごとに照れている栞子さんが可愛い。
妹の良く回る口とその情報網によって、常連含む周囲に情報が拡散していってるのはなんか笑えた。
うん、そういうキャラだよなぁ、という感じで納得できる行動ではありましたし。
おかげで、度々付き合いだしたことに触れられて照れる姿が見られたので、むしろグッジョブ。
前回の最後、店に放り込まれた手紙。
それは、二人が出会った始まりの事件に関係した田中の名義で描かれていたもので。
不信に思い、大輔は彼と接触。
そして彼は新しい依頼を出してきた。
違う「晩年」を探している、と。
彼の執念を知っている栞子は、持ち主に警告したいと、依頼を受けることに。
不穏な始まりでしたが、またいつも通り古書の謎を追っていく流れかと思いきや。
予想外のところで、二人の祖父母が関わっている事が分かってきて。
大輔が、祖母のことについて打ち明けたのは、少しずつ彼も変わってきたのかなぁ、と思います。
目先の問題が片付いて、これでひと段落かと思いきや。
終わった後に、智恵子さんが大輔に接触してきて。
この人、所在不明だった割に、一回登場したと思ったらどんどん出演してくるな……
例によって暗躍していたというか、ちょっかいを出していたみたいで。
それを聞いて、大輔がまた最後不穏なことに想像をめぐらせてました。
まぁ、それでも多分この二人なら大丈夫なんじゃないかと思うんですが、それをネタにしてまたひと騒動は起こるんだろうなぁ……
後書きによれば、次かその次あたりで完結の予定だとか。
好きなシリーズなので、終わってしまうのは惜しいですけど。
それでも、七巻が早く出ないか心待ちにしているあたり、どうしようもない。