ico_grade6_3h
「……好きな人、います」
「それは、どれくらい好き?」
「……ずっと、離れたくないくらいです」


平和な日常を描き第一楽章が終わり、新キャラが登場してシリーズ第二楽章が始まります。
まぁ、今回は学校での日常を描く短編集で、大きく話は動かないんですが。
内容も大きな騒動があるわけではなくて、穏やかな毎日。
間にこういうのはいると、「穏やかだったのはここまででした」みたいな雰囲気がするような……

クルーエルの誕生日を祝うために、準備をする話。
かつて母が見せてくれたものを、同じように贈りたいと努力する。
ネイトは年相応に幼い時もありますけど、必死に頑張っている姿勢は見習いたいものがあります。

生徒たちが盛り上がっている裏側で、エンネ達が青い顔している緑奏も笑えた。
長く付き合いある分、あんな黒歴史があろうとは。
……早々に処分してしまえよ、そんなもの。

青奏で描かれていた料理部とか、白奏で描かれていた護身部とか、物騒な部活ばかりですね。
……どうしてあれらの活動が認可されているんだ名詠学校。
学長はもうちょっと真面目に、活動規定を見直すとか、注意するとかしたほうがいいんじゃなかろうか。

最後は、次につながるエピソード。
カインツに連れられて、美しい声もつ姫に謁見して。
その裏側では、ネイトと正反対の少年、シャオが暗躍しているようですし。
不穏な空気が漂っている感じがしますねー。




シリーズ感想
黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで
黄昏色の詠使いⅡ 奏でる少女の道行きは
黄昏色の詠使いⅢ アマデウスの詩、謳え敗者の王
黄昏色の詠使いⅣ 踊る世界、イヴの調律
黄昏色の詠使いⅤ 全ての歌を夢見る子供たち