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「お前のその完成は間違っていない。綺麗事という奴も少なからずいるが、それでも名詠士の本分が競戦宮(こんなばしょ)にないことに俺も異論はない」
(略)
「世の中には、自分でもどうすることもできないまま、それでもその道を選ぶしかない人間がいる。俺のように不器用で惨めな人間がな」
イ短調のメンバー。名前だけは出ていたネシリスが登場。
競戦宮の覇者。最強の名詠士と謳われる男。
彼の立ち位置といいますか振る舞いが結構嫌いじゃないです。
ネイトの想いに真摯に答えているあたりとか、いいですよねー。
サリナルヴァから依頼を受けて、凱旋都市エンジュを訪れたネイトたち。
個別に話を受けて、前に進むことを選んだネイトは、1巻の時からは信じられないほどに成長しましたね。
まぁ、これも彼一人でなしえたことではなく、クルーエルが隣にいたことが大きいんだとは思いますが。
何度でも何色にでも使える新しい触媒。
そんな怪しい話があって、エンジュに来ていたわけですが。
ネイトたちは新たな灰色名詠の使い手レフィスと出会ったり、ついに空白名詠の使い手、シャオ一行と鉢合わせたりするわけで。
エイダとアルヴィル。レフィスとテシェラ。ネシリスとファウマ。
そして、ネイトとシャオ。
それぞれ縁がある相手と向かい合って。
状況が分かっていないだけあってネイトたちが相手の話を聞くばかり、な状況はちょっともどかしいです。
それだけに「発想が幼稚だ。勝負に勝ったほうが手に入れるのではなく、必要なものを手に入れたほうが勝者だ。そうだろう」と言い切るネシリスの安定感は半端ない。
本格的な交戦は次回に回っていますが、やっぱりこの分散して一対一になる場面とかは流れとして結構好きです。
シリーズ感想
『黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで』
『黄昏色の詠使いⅡ 奏でる少女の道行きは』
『黄昏色の詠使いⅢ アマデウスの詩、謳え敗者の王』
『黄昏色の詠使いⅣ 踊る世界、イヴの調律』
『黄昏色の詠使いⅤ 全ての歌を夢見る子供たち』
『黄昏色の詠使いⅥ そしてシャオの福音来たり』