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「このままでよかった、ずっと、ずっとっ、このままで、……緋色とっ」
僕だってそうだ。ほんとうに楽しかった。未咲と一緒の時間なら、いつまでも続けばいいと思っていた。でもそれはごまかして、逃げているだけだ。(略)


毎週水曜日の放課後、天使と戦うゲームに巻き込まれる緋色たち。
前回は、最後にそのゲームに隠されていた真実が一つ明らかになったわけですが。
全てが明らかになったわけではなく、むしろ謎が深まったばかりで。
どうしてこんな構造になっているのか。
そもそもこの「ゲーム」は何なのかというのは分からないまま。

ゲームだと切り捨てるには、あまりに作りこまれている世界。
生徒会長をはじめとして、現状を良しとせず、色々と考察はしている物の答えは出ない。
最初から「ワンゲームスキップ」を使用して、それを調査の時間にあてていましたが。
いつも天使がやってくる方向に開いていた巨大な穴―というよりは巨大な口―。
校舎内に設置されていたエネルギーの供給源、名称を「知識の樹」。
敵の呼称が「天使」という事も相まって、聖書をモチーフにして構成されているのでは、と話してましたね。

色々わかってきたかなぁ、と思っていたところに、天使がその知識の樹に迫る事態になって。
今回の肝は、あらすじにもあるように、緋色と未咲が二人だけ記憶を保持した状態でループする、という状況になったところですなー。
しかし、あのループ中に二人がやっていたことは正直羨ましい。
一定時間で戻るとわかっているから、本を大量購入して、読書にふけるとかやっていたアレです。
アレだけの回数ループしていたらいったい何冊読めるだろうか……

閑話休題。
記憶を保持できるのが二人だけなので、会長とかに相談しても、解決は出来ない。
二人だけの世界をそこそこ満喫していたようですけれど。
最後は現実を直視して、なんとかループ前に戻っていました。
そして、今回も終わりに衝撃の事実が明らかになっていましたねぇ。
言われてみれば、怪しいというか伏線はあったんですけど、あまり読みながら考察するタイプではないので、正直びっくりしました。
また新しい事実が明らかになりそうな展開ですので、今から次が楽しみですねー。