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「今、はっきりとわかった。お前は素晴らしいくそ野郎だ。少しもためらわずに殴れる」


何がしかの代償を支払うことで、力を得る「契約者」がいる世界。
その中でも『神の弾丸』と呼ばれるエリートを育成するための学校があって。
主人公のノアは、妹の治療費を稼ぐために、この学校に出稼ぎにやってきた。
そこで、男嫌いの契約者、ユーナと出会って。

王道といえば王道な設定ではありますなー。
代償に羞恥心とかがあるあたりは面白かったと思うんですけど。
激痛っていう代償を払わないといけないから、裏工作で戦闘回数減らそうとした敵がいたりとか、その辺りは分かりやすくて嫌いじゃないです。

主人公の妹が患っている病気。
その背後にはなんかあやしい実験があるようですし。
居なくなった少女は、その実験行った誰かが回収してる上に、彼らも監察対象になっているとか、不穏な要素しかないですな。

一方でヒロインの方にも男嫌いとなった原因があって。
外面はいい家族による暴行。
それを知ったノアが、巻き込まれて決闘する羽目になってましたが。
展開が割と読めたからか、なんか、盛り上がり切れなかった。

ただまぁ、なんか煮え切らないといいますか。
スラスラ読めたんですけど、するーっと同じように抜けていったような感じがします。
主人公サイドの過去設定と、ヒロインの設定とネタが多かったから、全体的に物足りなさがあった。
ヒロイン候補か知りませんが、女キャラが多い割には、活躍も少ないといいますか。
王道になり切れず、テンプレと化してしまったような印象。