
「……不愉快? 私はただ、本気のおまえたちと戦いたかっただけ」
(略)
「――でないと、私には意味がない」
(略)
「本気でこい」
こう一つのトーナメントをじっくり書いて行っているのはいい感じですねー。
ただ、場面場面では面白いんですけど、全体通してみるとパンチが足りないというか、はっきり物足りない感じが。
封印の話も、なんか唐突に感じましたし。
解除後の制限時間なんて、それでいいのかってくらい強化されてましたし。
うーん、嫌いじゃないんですが、結構もどかしい感じがしますね。
ただまぁ、なんだかんだで新刊追いかける程度には気に入ってはいるんですけど。
タッグバトルのトーナメントを勝ち進んでいっている綾斗とユリス。
前回の戦いで、制限時間があることがばれて、おまけに他校の怪しげな生徒会長まで接触してきて大忙し。
界龍の幻術使い達は、慢心していて好きに離れない感じですね。
敵として出すにはあれぐらいがちょうどいいんでしょうけども。実際綾斗が倒した時には、そこそこ痛快でしたし。
しかしあらすじにある沙夜と綺凛がエルネスタ・カミラ組と対峙するの最後も最後で、試合始まった所だからちょっと不完全燃焼な感じはあります。
ただ、こっちはこっちで性能に驕っていた彼らに一撃を見舞いしたところは描かれたので、良い所もあるんですが。
綾斗に接触してきたレヴォルフの生徒会長が『悪辣の王』なんて呼ばれている一方で、聖剣に選ばれて聖騎士なんて呼ばれている生徒会長もいるようで。
アスタリスクは、中々にカオスですなぁ……