「リオン・ハイレインという絵描きの魂を満たすことができるのはあたしです。でもリオン・ハイレインという男の子が恋に落ちるのは、きっとキリカさんなんです――」
魔王の絵画を宿した囚人と、看守やってる絵描きの脱獄譚第2巻。
レオナの絵をリオンが書き換えたため、前回使った手法は使えない。
その為、脱獄のための方策を改めて寝ることになっていますが。
脱獄不可能とまで言われた他の地域にある監獄から、脱走しまくった『伝説の脱獄王』と呼ばれる囚人がこの島にいるという情報を得て。
リオンは彼女に接触するわけですが。
いやまぁ、一筋縄ではいかない相手ですよね、そりゃあ。
脱獄王の方も、リオンの手元にいるキリカにようがあるようで、今回は脱獄するしないの駆け引きではなく、リオンと脱獄王ヴァレリアのバトルが主となる展開でしたねぇ。
1巻の最後でリオンの預かりとなった淫乱シスターの絵は癒しの能力で、脱獄の役に立つものでもなく。
手持ちの札で何とかしようと、諦めずあがき続けているのは結構好みではあります。
あとは、サンサギこと看守食いという新たな異名を得たレオナ。
嘘吐きな彼女の恋路を応援していたんですが、レオナの教授を受けてキリカの告白を受けるとは。
そりゃあ思わずレオナも泥棒猫と叫びたくはなるわなぁ。
塔の管理者とヴァレリアが何やら最後に気になる会話をしていましたが。
ヴァレリアの野望とハイレインの願い。どういう結末になるのかが今から楽しみです。
脱獄できるまで続いてくれるといいんですけどねぇ……