GM:「ああ見えて彼も甘いよね。力は振るう場所があって初めて意味がある。目の前に脅威があり、それを退ける力を持っているのにつかわないのは、愚かなことだと思わないかい?」
あやめ:そ、それは……
GM:「それとも、キミは力を振るう事もなく、ただ流されていくのかな? もったいないな。キミは、キミの大切な人を守れる力を持っているのに」
エピソード1「炎の出会い~Blaze Encount~」とエピソード2「悪魔の霧~Devil’s Mist~」の2話収録。
コウがPC1のはずなのに、ジャスティスの迫力といったらない。
連続爆殺事件という中々見ない字面の事件が起きている綾間市。
ここは、これまで大きな事件が起きていなかったため、UGNの支部が設置されず、エージェントとチルドレンが見回りをしているくらいの街だった。
けれど、前述の派手な事件が起き、イリーガルである弁護士の力を借りたりして調査をしていきます。
ダブルクロスがThe 3rd Editionになってから初めてのリプレイという事で、「シナリオ中で覚醒する一般人」が登場します。
敷島あやめ。平凡だったけれど、事件に巻き込まれ、オーヴァードとして目覚めた少女。
チルドレンである陸原コウは、関わらずに済むならそれでいいと遠ざけようとします。
まぁ、不器用ではあるけれど、彼なりのやさしさでもあるんですよね、コレ。
プレイヤーとして、作家の師走トオルも参加して、イリーガルの弁護士、神月正義をそれはもう楽しそうにロールしてました。
残りのPCは陸原瞳。UGNエージェントで、猫を操り自由に行動するオルクスシンドロームのキャラ。
コウとあやめの関係は、第一弾のリプレイとしては、すごく分かりやすいですね。
一般人と、訓練を受けていたチルドレンという温度差。
事件に対して向き合う姿勢の違い。これについては、2話から登場したNPCであるカインにも指摘されていますけど。
正義の信奉者である神月先生も含めてキャラクターの個性が光っていて、王道で、安心して読めるリプレイでした。