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「坊や、魔王になりなさい」


13巻まで来てまさかの新ヒロインといいますか。
ここでソーネチカを攻略に行くとか、さすがだ雷真……。

まぁ、学院長や薔薇の思惑も混ざって、夜会はより混沌としてきましたね。
夜会参加者も残り少なくなり、フレイや日輪など主要キャラも脱落し始める。
ただ脱落するんじゃなくて、やるだけのことをやりつくしていく、良い戦いだったと思いますよ。
他のメンバーが薔薇の思惑や、夜々を思いやる気持ちなどで、雷真と戦おうとする心意気がいいですねー。

しかし、薔薇はかなり祟るなぁ。
夜会を舞台に賭けを始めるとかまじ勘弁。
今夜会に残っている面々が好ましく、またそこでの戦いに真摯に向き合っているからこそ、薔薇の陰謀とかは悪役としていい対比になっている気はしますけど。

賭けは、神性機巧と金薔薇の枠を勝者が得るというもの。
黒薔薇は、フレイを助けた代償というか、完全に助かっていないことをタテに姉弟を。
銀薔薇は、おそらくはアンリを枷にシャルロットを。
灰薔薇は、今回敗退しましたが、ソーネチカにちょっかい出してましたし。
黒王子は、まぁ例によって雷真にかけていますしね。
マグナスは学院長枠でマグナスが優勝したら、薔薇たちの負け、という感じ。

あとは、紫薔薇。
……これはもう確実に日輪の祖母さんだろう……
むしろそれ以外の回答があったら心の底から驚けますね。
賭けの枠として残っているのが日輪しかいませんし。
紫薔薇が日本人って情報、黒王子の「貴女が求めている男に俺はコナをかけている」という主旨の発言。
雷真がどこかで聞いたことがある、あしらい方。
なぜかこのタイミングで日輪の前に現れる、祖母。
……本当に、これで日輪の祖母以外だったら、一体だれ何だろうなぁ、という感じで。

コマにしていると思っている連中、一筋縄ではいかないからな、とは言いたいところですけど。
今回の灰薔薇の最後はなんか小物臭くなってましたし、そんな感じで上手いこと飼ってるつもりの犬に手痛くやられてくれればいいんですけど。

夜々にも日数制限があり、そろそろ終わりそうですけど、次は誰が脱落していきますかねぇ。
雪月花の三人と行動を共にするようになってより姦しくなりましたが、楽しめました。

機巧少女は傷つかない13 Facing "Elder Empress" (MF文庫J)
海冬 レイジ
KADOKAWA/メディアファクトリー
2014-02-22