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「よく言うよ。自分でもみすぼらしいって言ったじゃないか。だいたい、昔置き忘れてきたものなんて、忘れず取っておいた記憶や思い出に比べれば、大抵みすぼらしいものなんじゃないか」

 

短編集です。

今となっては遠い昔に思える、陰陽塾でワイワイやっていた頃のエピソードがあってもうそれだけでなんかこみあげてくるものがありました。

懐かしいなぁ。神童に絡まれてパニックになり、必死に逃げる夏目と春虎の話とか。

こんな風に馬鹿やっていた頃が懐かしいです、本当に。

 

短編のほかに、描き下ろしの中編が一つ。

遥か過去、夜光と角行鬼の出会いの話。

夜光、こういう人だったのか。復活した後は春虎としての意識が強く印象に残っているので、ちょっと新鮮でした。

飛車丸は……昔から変わってないなぁ、とは思いましたけど。

夜光の妹が初登場したりと、初出の情報もありましたが。うん、これはこれで楽しかった。

 

春虎も夏目も、大友も。

あちこちで爆弾抱えているような状態ですし、陰陽庁の方の動きも活発化していよいよ決戦の時が近づいているわけで。

本編があれだけピリピリしているので、こういう回で息抜きできたのはよかったです。早く彼らがこの日常に戻れればいいなぁ、と願わずにはいられない。

……陰陽庁側の思惑をうまくくじけたとしても、後始末大変そうですけどね……まぁ、その辺は活躍の機会が少ない土御門の大人たちに頑張ってもらいたいところです。

後始末押し付けるためにも、若者たちには意地を見せてほしいですが。

さてはて敵は巨大で、反抗勢力はバラバラなまま。これ打つ手あるのかなぁ……本編14巻が待ち遠しい。