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「好きだよ、シシリー」

 

魔人を退けたことにより、勲章をもらったシン。

ただし、理性ある魔人シュトロームを倒した時の出来事が心に引っかかっていて。

敵が生き延びているのではないか、という疑いがぬぐえなかった。

……実際に生き残ってて、帝国で大暴れして発覚するんですけどね。

 

シンがいかに強かろうと、常識はずれの魔術を使えようと。

一人でできることには限界がある。

だったら、身近にいるみんなを強くすればいいんだ! と強化イベントが発生。

合宿をやったり、いろいろと特訓していくんですが……ここで、成果がサクサクでて、面白いぐらい実力が伸びていくあたりは難易度低すぎだろ、って感じですけど。

 

味方の実力が隔絶しているから、戦闘とかあろうとも、心配せずにスルスル読めるのは利点なんじゃないですかねぇ。

起伏に乏しいという見方もできますが。

シンとシシリーは、前々からお互いの事を想っているのが周囲にバレバレだったわけですが。ついに告白して、付き合い始めることに。

……その前からさんざんイチャイチャしてたから、今更付き合うと言われてもなぁ、というところはありますが。ちゃんと踏み込んだのはいいことでしょう。

帝国でヒャッハーしている人のせいで、「戦争」って単語が絡んできますが……なんか緊張感に欠けるよなぁ。

賢者の孫2 破天荒な新英雄 (ファミ通文庫)
吉岡 剛
KADOKAWA/エンターブレイン
2015-10-30