『私は構わない、と言った。魔王とはその存在が既に不倶戴天の敵である。それは即ち、この世の全てを敵に回す者に他ならない。――――多勢の不利? ハッ、笑わせるなッ!! 個で群れを破れずして何が魔王か!!』
待ちに待った本編です。
正直いいところで引きになっていたうえ、短編を挟まれたので、並の展開だったら評価下げるつもりでしたが。
引き込まれてしまって、一気に読み終えると、もう何も言えないですよね……
文句抜きで面白かったですよー。
ちょっとページ数としては薄めで決着は次回に持ち越しってのが少し残念でしたが。
1冊にまとめようとするにはキャラ多いし状況も混沌としているしで、下手にまとめられるよりはいいですかね。
丁寧に作ってほしいものだと思います。
ただ、どこかの電撃の鈍器とまでは言いませんが、もうちょっと厚くても構わないんですよ、といいたい。
白夜叉のいる上層の様子も描かれていましたね。
斉天大聖を箱庭に招くことを条件に蛟劉焚き付けていたので、てっきり箱庭に来ていないのかと想ったら、斉天大聖登場してきましたね。
上層にいた、っていうことでしょうか。
箱庭の上層に位置する勢力が下層にそのまま下りれば、存在だけで、下層を揺るがす災害となりかねない。
そのため力を制限するというか、最適な形に変化させて顕現させるシステムもあるようで。
忉利天。月の兎たちが守っていたものって確かここにつながる天門でしたか。
上層には上層の思惑があるというか、何者かの陰謀がこちらにも到達しているようで、白夜叉が切れてましたね。
そこで「箱庭席次第一〇位」とか書かれていましたけど……これって、階層の位置なんでしょうか。
もしかして「白き夜の魔王」って二桁だったりするんですか。そうだとして、これより上がいるって箱庭怖い。
マクスウェルによる、境界門の破壊。
ウィラや耀にはどうしようもなく、救援に駆けつけた飛鳥も、境界を操る力によって飛ばされてしまう。
打つ手がなく、マクスウェルによる敗北の屈辱を受けている中、ついに救援が駆けつける。
あのシーンから盛り上がってきましたよ。
サラが、蛟劉が、レティシアが、ジャックが。
さらに別の救援が。絶対悪の御旗を倒すべく、集っていくさまは圧巻。
ジャックや蛟劉が行方不明になっていたわけは、援軍を呼びに行っていたから。
それぞれが自分に打てる最善の手を求めて行動していた。
十六夜がジャックに言われた「貴方の獅子奮迅の健闘が、希望をつないでくれたのです!」 という言葉の通り、わずかだけど可能性がつながった。
決して十六夜が身体を張ったことは無駄ではなかったのだ、というのがいいですね。
一方で、まさかここであの人が出てくるとは思ってませんでしたよ。
クロア・バロン。金糸雀の遺言を十六夜に運んだ、旧ノーネーム所属の神霊。
瞬間移動の力を持つ彼がきてくれたことは、戦術の幅が広がるし、何より、旧ノーネームに所属していたという事実は、ほかの面々の心を奮起させる材料になるでしょう。
まさか猫耳ヘッドフォンがこうつながっていくとは思いもよらなかった。
それだけではなく、耀の父親、コウメイも動いているようです。
事情があって、耀には会いに行けない状態のようですけど……旧ノーネームの最高戦力も動いているというのは希望に他ならない。
たが、 コウメイの存在には不安が残るんですよねー。
実は死んでいて、クロアの能力で会話しているのかとも思ったんですが、それにしては、飛鳥たちこっそり回収したりマクスウェルに一撃加えたりと、実態はあるっぽい?
まぁ、不安といえばクロア自身にもあるんですけどね。
彼が耀に明かさなかった事実。生命の目録について。どうやって召喚されたかについて。
なんかクロアが全てを語った後に死にそうな予感がするんですが、さてはて。
ジンはジンで、魔王連盟の殿下たちと行動を共にしています。
まさかこの短時間で話をまとめて介入してくるとは思わなかった。
マクスウェルという監視役がいないうちにまとめてしまいたかったというのはあるんでしょうけど。
そして、マクスウェルと殿下たちも戦うことに。
裏切りの事実を持ち帰られるわけにはいかない、ということですが、マクスウェルが力をつけている事情。
彼が引き起こしたという未来の時間軸でのパラダイム・シフトがまさか、あの蕾につながろうとは。
アンダーウッドの救援の中にはコッペリアの姿もありましたし、どういう種を使っているのか、次回明かされるのを待ちましょう。
少しだけ明かされた、金糸雀の過去。
まさかあれだけ自由に生きてきた、快活な人の始まりがあんなところだったとは。
西側のフロアマスターが???なのはなんでかなーと思っていたんですが、そういう事情か。
ディストピアの魔王については、倒したみたいな話してましたが、まだ復興していないのかな。
クロアが格好良かったんですけど、どういうことだろうか。変態のくせに。
あと気になっていた、耀の「ノーフォーマ―」にも触れられていましたね。
自分という存在をなす霊格は、親から受け継いだもの。名と命。
その片方が不安定な存在だったから、「何物にも成れない者」という恩恵が刻まれていると。
読んでいて思ったのは、耀が医療が発達した未来においても寝たきりだったのは、単に、そういう事情から自分の霊格が摩耗していたから、ってことなんですかね。
金糸雀も霊格が摩耗して、身体が耐えられずに死んだみたいな感じだったと思いますし。
自分の霊格を確立できていない耀。生命の目録の謎もそのまま。
ここは、耀が自分の霊格を確立させて成長する方向ですかね。「龍の純血は誕生でなく発生する」って話もありますし、そっち方面に進んでいくんだろうか、と勝手な予想をしてみたり。
そして今回も掲載されていた「白夜叉先生」のコーナーがまた面白かった。
境界門、箱庭の三大問題児、南の階層支配者アヴァロンについて語られています。
次回で、連盟旗編とアジ・ダカーハ編が決着。残り2冊で第1部終了予定だそうで。
決着する話と、5巻みたいな、終わった後の様子で1部完結ですかね。
引き込まれてしまって、一気に読み終えると、もう何も言えないですよね……
文句抜きで面白かったですよー。
ちょっとページ数としては薄めで決着は次回に持ち越しってのが少し残念でしたが。
1冊にまとめようとするにはキャラ多いし状況も混沌としているしで、下手にまとめられるよりはいいですかね。
丁寧に作ってほしいものだと思います。
ただ、どこかの電撃の鈍器とまでは言いませんが、もうちょっと厚くても構わないんですよ、といいたい。
白夜叉のいる上層の様子も描かれていましたね。
斉天大聖を箱庭に招くことを条件に蛟劉焚き付けていたので、てっきり箱庭に来ていないのかと想ったら、斉天大聖登場してきましたね。
上層にいた、っていうことでしょうか。
箱庭の上層に位置する勢力が下層にそのまま下りれば、存在だけで、下層を揺るがす災害となりかねない。
そのため力を制限するというか、最適な形に変化させて顕現させるシステムもあるようで。
忉利天。月の兎たちが守っていたものって確かここにつながる天門でしたか。
上層には上層の思惑があるというか、何者かの陰謀がこちらにも到達しているようで、白夜叉が切れてましたね。
そこで「箱庭席次第一〇位」とか書かれていましたけど……これって、階層の位置なんでしょうか。
もしかして「白き夜の魔王」って二桁だったりするんですか。そうだとして、これより上がいるって箱庭怖い。
マクスウェルによる、境界門の破壊。
ウィラや耀にはどうしようもなく、救援に駆けつけた飛鳥も、境界を操る力によって飛ばされてしまう。
打つ手がなく、マクスウェルによる敗北の屈辱を受けている中、ついに救援が駆けつける。
あのシーンから盛り上がってきましたよ。
サラが、蛟劉が、レティシアが、ジャックが。
さらに別の救援が。絶対悪の御旗を倒すべく、集っていくさまは圧巻。
ジャックや蛟劉が行方不明になっていたわけは、援軍を呼びに行っていたから。
それぞれが自分に打てる最善の手を求めて行動していた。
十六夜がジャックに言われた「貴方の獅子奮迅の健闘が、希望をつないでくれたのです!」 という言葉の通り、わずかだけど可能性がつながった。
決して十六夜が身体を張ったことは無駄ではなかったのだ、というのがいいですね。
一方で、まさかここであの人が出てくるとは思ってませんでしたよ。
クロア・バロン。金糸雀の遺言を十六夜に運んだ、旧ノーネーム所属の神霊。
瞬間移動の力を持つ彼がきてくれたことは、戦術の幅が広がるし、何より、旧ノーネームに所属していたという事実は、ほかの面々の心を奮起させる材料になるでしょう。
まさか猫耳ヘッドフォンがこうつながっていくとは思いもよらなかった。
それだけではなく、耀の父親、コウメイも動いているようです。
事情があって、耀には会いに行けない状態のようですけど……旧ノーネームの最高戦力も動いているというのは希望に他ならない。
たが、 コウメイの存在には不安が残るんですよねー。
実は死んでいて、クロアの能力で会話しているのかとも思ったんですが、それにしては、飛鳥たちこっそり回収したりマクスウェルに一撃加えたりと、実態はあるっぽい?
まぁ、不安といえばクロア自身にもあるんですけどね。
彼が耀に明かさなかった事実。生命の目録について。どうやって召喚されたかについて。
なんかクロアが全てを語った後に死にそうな予感がするんですが、さてはて。
ジンはジンで、魔王連盟の殿下たちと行動を共にしています。
まさかこの短時間で話をまとめて介入してくるとは思わなかった。
マクスウェルという監視役がいないうちにまとめてしまいたかったというのはあるんでしょうけど。
そして、マクスウェルと殿下たちも戦うことに。
裏切りの事実を持ち帰られるわけにはいかない、ということですが、マクスウェルが力をつけている事情。
彼が引き起こしたという未来の時間軸でのパラダイム・シフトがまさか、あの蕾につながろうとは。
アンダーウッドの救援の中にはコッペリアの姿もありましたし、どういう種を使っているのか、次回明かされるのを待ちましょう。
少しだけ明かされた、金糸雀の過去。
まさかあれだけ自由に生きてきた、快活な人の始まりがあんなところだったとは。
西側のフロアマスターが???なのはなんでかなーと思っていたんですが、そういう事情か。
ディストピアの魔王については、倒したみたいな話してましたが、まだ復興していないのかな。
クロアが格好良かったんですけど、どういうことだろうか。変態のくせに。
あと気になっていた、耀の「ノーフォーマ―」にも触れられていましたね。
自分という存在をなす霊格は、親から受け継いだもの。名と命。
その片方が不安定な存在だったから、「何物にも成れない者」という恩恵が刻まれていると。
読んでいて思ったのは、耀が医療が発達した未来においても寝たきりだったのは、単に、そういう事情から自分の霊格が摩耗していたから、ってことなんですかね。
金糸雀も霊格が摩耗して、身体が耐えられずに死んだみたいな感じだったと思いますし。
自分の霊格を確立できていない耀。生命の目録の謎もそのまま。
ここは、耀が自分の霊格を確立させて成長する方向ですかね。「龍の純血は誕生でなく発生する」って話もありますし、そっち方面に進んでいくんだろうか、と勝手な予想をしてみたり。
そして今回も掲載されていた「白夜叉先生」のコーナーがまた面白かった。
境界門、箱庭の三大問題児、南の階層支配者アヴァロンについて語られています。
次回で、連盟旗編とアジ・ダカーハ編が決着。残り2冊で第1部終了予定だそうで。
決着する話と、5巻みたいな、終わった後の様子で1部完結ですかね。