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「黒ウサギが張り切ってるが……どうする? 俺的にはかなり眉唾もののゲームだぞ」
「白夜叉のゲームが胡散臭いのは今さらよ。どんな酷い真相が待っているにしても、参加してみなことにはわからないわ」
「……オチがつくことは前提なんだ」

短編集ー。
本編がいいところで短編はさむとか鬼だなぁ、と正直思うんですけど。
あの状態からおあずけくらうとか勘弁してくださいよ。
短編は短編で面白かったですけど、本編はよ。
しかし、あとがきを見るとなんかスランプに入っているみたいで、大変なのですかね。

「箱庭のとある日常」
WEB初出。
ノーネーム本拠地の東側に現れた、ちょっとした脅威に問題児たちが立ち向かう話。
干ばつを起こす神獣がやってくるそうで。
黒ウサギは、それにかこつけて、水を販売することで、ノーネームの利益にしようと企みます。
そのために、神獣の情報を問題児に集めてもらいに行くんですが……
まー問題児が予想通りに動くはずもなく。
ごめん、神獣倒してきちゃった、という場面は笑った。黒ウサギお疲れ。
問題児たちも、無駄に約束破ったわけではなく、ちゃんと理由があったわけで。
そこで得たギフトというか道具はなんか影響してくるんですかね。
耀がユニコーンのギフトを得た場合、どんな能力発現するのかが少し気になる。

「黄金盤の謎を追え」
アニメBD特典。
白夜叉が主催する、ギフトゲームに参加したノーネーム。
クイーン・ハロウィンの配下とか
十六夜が二人にひざまくらしている挿絵とかはのほほんとした―。
この三人は独特の距離感というか、変わった親近感みたいなものがあって、その絆のあり方が結構いい感じですね。
しかし、十六夜と顔無しに接点があったんですねー。
ウィル・オ・ウィスプが実施したリトルゲームが、ひどい罠だなーと。男性参加者に合掌。

「キャンドルとオムレットとゴーストタウン」
WEB初出。
アンダーウッドに至るとき、耀と飛鳥が挑んだ、ウィル・オ・ウィスプのゲームの話。
アーシャをからかうときの二人が輝いて見えるわ……
耀の悩みを飛鳥は知っていたわけですなー。
一人で抱えていたわけじゃないっていうのはいいですね。十六夜がかっさらっていったわけですが。

「異邦人と月ウサギのお茶会」
書下ろし。
異邦人のお茶会第二弾。
今回は黒ウサギを交えての話になっています。
十六夜用の命令権は結局行使されたのかな。
される前に十六夜が降参したように見えるんですが、さて。

「スティムパリデスの硬貨」
『ザ・スニーカーpremium』初出。
毒を吐く怪鳥をめぐるゲーム。
怪鳥を狩るために毒矢を持ってきた連中を、ゲームクリアの為に追い払う三人。
色々と思わくがあるわけですけどね。
しかしまぁ、久しぶりに問題児が無双しているといいますか。
本編だとなんだかんだ悩んだり、格上が出てきたりと、こうも一方的なゲームになることないですからね。

「教えて! 白夜叉先生!~舞台裏番外編~」
あとは巻末の舞台裏番外編ですか。
「ギフトゲームと〝恩恵”」、「〝疑似神格・金剛杵”」、「〝疑似神格・帝釈槍”」、「〝月海神殿”」。
「〝正体不明”」、「〝威光”」、「〝生命の目録”」、「箱庭の世界」。
「最強種」、「魔王」、「魔王アルゴール」、「〝燕尾服の魔王”」、「人類最終試験」。
これらの項目について白夜叉の視点から解説がされています。
まだわからんこともあるなーって項目も多いんですが、割と重要な情報出てたんじゃないだろうか。
アルゴールさん、本来の神格があれば箱庭三大問題児の一角なんですね……  
結構面白かったので、またやってほしいですね、このコーナー。