「否定……するのが虹色名詠なの?」
(略)
「否定の否定は、強い肯定だよ?」
できないはずがない。
再読したので記事作成。
今回の見どころはやっぱりカインツさんの名詠でしょうね。
ついに、という感じですが。ここまで引いてきたからこそ、その想いの深さが分かるんですし、魅力が増してると思います。
そして、ネイトとクルーエルの会話と、そこからの展開が最初読んでるときは辛かった。
……まさか悲劇にはならないだろうが、この後どうなっていくのかと思ったものでした。
結末をわかっていても、グッとくるものはありますがねー。
好きな作品だから、補正かかっているのを否定はしませんが。
ネシリスすら退けたファウマ。
勝てないと思いながらも足を運んだカインツは、ネイトの必死さに打たれて。
「大切な誰かを喪う事は、辛いことだよ」。
彼の過去ゆえの言葉。まぁ、勝ち目がないと最初に言っていた通り、苦戦してましたが。
それでもなんとかしてくれるあたり、本当頼りになるなぁ。
しかし、テシェラと相対していたレフィス。アルヴィルと対峙していたエイダはそれぞれ良い所なし。
相手の行動や発言によって冷静さを失っていたのは、痛い。それでなくても一癖ある実力者ばかりですし。
シャオたち一向に振り回されて、一度は手を放してしまいましたが。それでも折れないネイトの姿には安心したというか、成長したなぁ、と思いましたね。
シリーズ感想
『黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで』
『黄昏色の詠使いⅡ 奏でる少女の道行きは』
『黄昏色の詠使いⅢ アマデウスの詩、謳え敗者の王』
『黄昏色の詠使いⅣ 踊る世界、イヴの調律』
『黄昏色の詠使いⅤ 全ての歌を夢見る子供たち』
『黄昏色の詠使いⅥ そしてシャオの福音来たり』
『黄昏色の詠使いⅦ 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ』
『黄昏色の詠使いⅧ 百億の星にリリスは祈り』