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「先輩」

(略)

「わたしの血を、吸ってください。わたしは先輩の監視役ですから……最後まで、ずっと」

 

タルタロスの薔薇事件で表に名の知れた浅葱。

アイドルとして広告塔に仕立て上げられてましたが、それは合成映像の偽物で。

彼女は幽閉されて、利用されていたわけで。

それをしった古城が助けに行こうとしたところ、雪菜の師匠に襲われて。

 

……古城たち、本当トラブル体質っていうか、落ち着く暇なく事件に追われてますよね。

しかも半分とは言わずとも割と師子王機関の幹部に狙われてるケースが多い。

助力してもらったりもしているけど、監視対象と監視してる側だから、利害によってはそういう事もあるでしょうが、それにしたってなぁ。

流石としか言いようがないな。半端な第四真祖でこれなら、他の真祖たちの周囲もさぞ騒がしいのかなぁ、とか思ったりもします。

逆に能力制御できたり、部下が多いなら、真祖自身が動くことなんてそうそうないのかもしれませんが。

 

脱獄者、冥駕が本格的に行動を開始。

聖殲を始め、利用しようとしますが、古城たちに阻まれて。

そこに至るまでに不調、一度敗走したり、雪菜の身体に異変が生じたりと大変だったんですがね。

雪菜の異変はてっきり、古城の度重なる吸血によるものかと思っていたんですが、意外と別のところに要因があったのは驚き。

牙城の聖殲に対する見解とかもあって、これまで巻かれていた謎はとりあえず回収された感じですかねぇ。

後書きによれば、次の巻で第一部完と同時にシリーズも終了、の予定だとか。まぁ、長く続いたほうですが。第二部以降の構想はどんなものだったのかは少し気になりますねぇ。

とりあえず、完結巻になりそうな次回、ついに戦闘狂ヴァトラーとの決着になりそうな雰囲気ですし、期待してます。

ストライク・ザ・ブラッド (14) 黄金の日々 (電撃文庫)
三雲岳斗
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2015-11-10