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「なあ、わかっているんだろ? いくら我慢してもそれはお前の勝ちにならない」
「負けたくないんだろ?」
(略)
考えて見れば当然の話 要するに 勝てば負けないのだ


ノーゲーム・ノーライフの作者さんの漫画家としての作品ですねー。
『クロックワーク』の共著者だろう「相方の椿」さんと同人で作った先品をリメイクしたものだそうですよ。

洗練されていないというか、うまく世界観がつかめない部分がある。
エアリセという都市伝説。
病まず、飢えず、老いず、死なず、ただ人に幸せを与えて消えていくという妖精。
ま、都市伝説なんで嘘も真実もごちゃまぜになっているわけですが。
そんな、都市伝説のエアリセの少女と出会った少年の話。

エアリセの少女メインで進むのかと思いきや、2巻は少年サイドのストーリー。
いちごさんが最強すぎて。
いや、一般人ですけど、なんか勝てそうにない空気がさすが。

「今からシンジちゃんは酷い目に会いますがそれは次のうちどれでしょうか」
「ひ ひぃぃ いちごお姉様ッ」
「1、洗いざらいを吐いて死ぬ 2、洗いざらいを吐かずに死ぬ 3、このまま死ぬ」
「さぁどれ?」
「で できますれば生存ルートを残して頂きたくぅう――ッ」 

うん、怖いね。
その前に荒事担当だろう男集団を蹴散らしてきてるからね。
 
3巻では、そこまでに存在と能力だけがちまちま出てきていた「猫のエアリセ」のエピソードが描かれてます。
なるほど、大変だったんですね、というと一気に安っぽくなってしまいますが。
王道の展開だなぁ、と思いましたよ。 
狐のエアリセの目的がよくわからんなぁ、といいますか。

一応4巻で完結しています。
ただ最後はちょっと巻いていたのかなーみたいな感じが。
始祖三姉妹とか十六夜の目的が結局何だったのか、判然としない部分があるのですが。

エアリセ (1) (DENGEKI COMICS (C147-1))
榎宮 祐
メディアワークス
2006-05-27
エアリセ 2 (電撃コミックス)
榎宮 祐
メディアワークス
2007-01-27




 
エアリセ 3 (電撃コミックス)
榎宮 祐
メディアワークス
2007-08-27
エアリセ 4 (電撃コミックス)
榎宮 祐
アスキー・メディアワークス
2008-05-27