『そして、今。お前の召喚を経て愛歌は多彩な表情を得た。だが』
(略)
『……どうにもな。私は、それが喜ばしいことだとは言い切れずにいるのだ』
今回は、一気に三陣営。
即座に脱落したアサシンのマスターと、はぐれサーヴァントになった彼女の行動の果て。
そして、王として君臨していたライダー陣営の始まり。
……最後に、マスターになってしまった少年とバーサーカーの話。
バーサーカーは、FGOのCMにおいてはアサシンにクラスチェンジしていましたが。
創作の世界の住人、あるいはそのモデルとなった人物。
二重人格者で、会話が可能な表と宝具によって呼び起こされる狂化されたもう一人。
会話が可能なバーサーカーって言うのは、最近だと割と増えてきている感じはしますが。表の人格の方は狂ってないって言うのがまた、御しにくい所ではあるかなぁ。
いや、バーサーカーとマスターの関係は良好で、お互い目的があって行動しているんですが、いかんせんマスターが未熟で、バーサーカー自身も霊格が高い方じゃないという。
聖杯戦争を止めようと行動していましたが、あえなく失敗。
予測された未来ではありますが。戦争に参加することなくさっくり殺されたアサシンのマスターもアレでしたが。巽は、この戦争に参加するにはちょっと純粋すぎましたね。
令呪が出た以上、逃れられない運命ではあったでしょうが、日常にいるべき人間だったのに。裏側をのぞき込んでしまったからこその末路、と言いますか。
一方で、愛歌の下についたアサシンは、的確に運用されて、マスターを殺しまくり。
……ふと思ったんですが、アサシンのマスターは見せ場なく散りましたが、愛歌という脅威と出会わずに済んだという意味においては運が良かったんじゃないだろうか。
他陣営の描写がメインだったので、狂気の愛に浸って生きる、愛歌の怖さは今回はそこまで多くありませんでしたが。
……二人でライダー陣営の本拠に乗り込んで制圧して、生き残りの少年に課した試練を思うと、本当彼女はロクでもないというか、誰よりも魔術師らしいというか人間やめてる感じがして恐ろしい。