「…ジジイを超えて 過去にするために戦ってる」
「オレが語られる時にオレしか語られないように」
完結です。かなり展開急いだなぁ、という感じ。
ダイジェストを見ているようでした。
けれど、とりあえず和歌のプロ試験の結果。「名人の孫」という看板だとか。
周辺のキャラそれぞれについても、短いながらもうまくまとめてあったんじゃないでしょうか。
それぞれのエピソードをもっと厚く書けてたら、より面白くなっていたようには思います。
けど、和歌がプロになって終わり、とかではなく。
その先までを、駆け足でも描いてくれたのは、読者としては楽しめたので良かった。
しをりがまた盤外で引っ掻き回してますねぇ。
名人の孫という地雷を引っ張り出してきたのも彼女でしたし。
けれど、それを和歌が気にせず蹴散らしてくれたのは胸がすっとしました。
作者コメントでしをりが院生を辞めたとあるのは、結局他の面々と比べて足りないものが多かったって事でしょうなぁ。
そして、駆け足で辿り着いた最後。
和歌と総司の対局。プロとして、本気で戦う碁。
それぞれが必死で。迫力のある一戦にはなっていたと思います。
シリーズ通して南雲さんの迫力が一番印象に残っていますが。それでも全体的に好みの展開ではありました。