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「日本には三人寄ると文殊の知恵という諺があるらしいが……なんだかアレだな、きみたち三人組はあまり敵にしたくないな」

(略)

「セコいアイデアだが的確なだけに嫌だ……」

 

日本国の王として立った一樹。

けれど、休む暇なくアーサーや梁山泊のメンバーを引き連れてアメリカに行くことに。

これは各国とも同じようですが、衛星で様子を窺おうとしても、魔術によって阻害されるためうまくいかないとか。

 

その為、精鋭を連れて乗り込むことになったわけですが……アメリカはアメリカで問題を抱えて闘争の中にあって。

インディアンたちの自然に回帰する思想と、開拓精神によって生み出された「アメリカという概念」が凝結したジャスティス神話の戦い。

これでいいのかっていうはっちゃけ具合で思わらず笑った。

 

どちらも一長一短と言いますか、一樹としては受け入れがたい側面があって。

かの国の王は混沌側の神話すら側近としておいていたので、それを打倒しなければならない、という決意を固めて。

ジャスティス神話などと言いながらも正義ではないよなぁ、というのは確かにあります。こっちはこっちで状況よくないですけど。

中国側で楽しそうに動いているロキたちのことも気になりますね。王が不在だと気が付いた瞬間襲ってきそうですし。

船で行ってますから、そうホイホイ帰ってこれるわけでもないし。アメリカが落ち着いたら絶対ロキ一樹たちを引っ掻き回しに来るだろうから、それがちょっと心配ではあります。

魔技科の剣士と召喚魔王(ヴァシレウス) (10) (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2015-10-23