「……正直なところ、面倒だ、と思っています」
「フン……それで?」
「面倒ですが、今更引き下がれないとも思っていますよ」
魔法が現実のものとして広まった世界。
魔法科学校に、主人公達兄妹が入学した日から、物語は始まって、平穏な日常が揺さぶられていく。
設定も良いし、読んでいて結構面白い。
ネットで人気あったっていうのも納得かなぁ。
説明くどい部分もあるけど、オレツエー系の説明はざっくり読んで楽しむ派なので問題なし。
ただ、 この手の本を読みなれていない人からすると、読みにくい文章になるかなーと思います。
1巻から名前つきのキャラクターが多いんですよね。
主人公の兄妹、兄のクラスメイト3人と、妹のクラスメイトも3人。
生徒会メンバーが4人に、風紀委員長。風紀委員として2人の先輩もいますし。
カウンセラーの先生とか、兄の師匠とか、最後に騒ぎを起こした剣道部・剣術部のキャラとか。
そのうえで、説明も多い。
魔法という存在、魔法科高校の仕組み。
数字付きの一族に、CADの種類などなど。
慣れていない人からすると、とっつきにくいかもなぁ、と思います。
いっそ設定ここまで持っていると笑えてくるので好きですけどね。
七草会長とか、渡辺風紀委員長とか、先輩キャラたちが結構好きですね。
深雪はもうちょっとブラコンを抑えないと生きにくいと思うけれども、ブラコンじゃなかったら深雪じゃない気もしてくるからなぁ。
入学と、一科生とのいざこざ。
妹の生徒会編入と、兄の風紀委員就任。
それに伴う、副会長・服部との試合。
そして部活の新入生勧誘期間と達也の活躍。
描かれているのはこのあたりのエピソードですねー。
個人的には、服部との試合が気に入っています。
劣等生と評されながらも、優秀な相手を破る。
この手の設定だったら、やっぱりこういうシーンは必要ですよね。
そのあとの生徒会メンバーのそれぞれの反応とかも個性が見れていいなぁ、と思いますが。