「逃げるな、司波。例え補欠であろうとも、選ばれた以上、その務めを果たせ」
このセリフは、九校戦のみを念頭に置いたものではなかった。もともと九校戦には、補欠という制度はないのだから。
――二科生であることを逃げ道にするな。
――言い訳にするな。
――弱者の地位に、甘えるな。
全国に9つある魔法科高校の技能を競う大会、九校戦。
新人戦の開幕ですね。
深雪が、ほのかが、雫が活躍していきます。
達也が調整したCADと、選手に合わせた作戦。
本人的には、選手の適性に合わせて最適の作戦を考えているだけ、とのことですが。
定石から外れた作戦でも平気で敢行し、まだ正体隠しておきたいはずなのに、問答無用で最新技術を取り入れたりと、やってることあべこべだよなぁ。
それらがうまく作用して、順当に勝ち進んでいきます。
勝ち進むというか、最終的に、実質無敗という恐ろしい戦績を樹立してますけどね。。
雫が達也にやとわれないか、と声をかけていたり。
ほのかが、熱烈なアピールをしたり。
他の女子選手からも一定の評価を得たりと、真由美には「地道にファンを増やしている」と言われてましたが。
そんな感じで。
ちょっとした、で済ませるにはたちの悪いハプニングが発生し、競技参加している1チームが丸ごと治療を受けて、最低三日は絶対安静の状態に。
その段になって、事故の状況を鑑み、特例として新しく選手を出せることになりましたが・・・
技術スタッフとして参加したはずの達也が、なぜか、競技に参加する羽目に。
主人公が冷めてるのに熱い展開ってどういうことなの。
モノリス・コード。
今回登場した他校の、十師族の次期党首。
実力者に目をつけられて、相対することに。
機密を守りながら、それでも勝ちをつかみ取るのはさすがというかなんというか。
シリーズ通してカッコつきの補足が多いのがなぁ。
別にそこにカッコはなくてもいいんじゃないかと思わないでもない箇所がちらほら。
文章のノリが気に入ってるので、いいですけど。
そして十文字会頭がオチを持って行った……あれで天然とかありなのか。