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「フェアという言葉は自分が有利な立場にある時に有利な条件を維持するために使われる建前。アンフェアという言葉は自分が不利な状況にある時に相手から譲歩を引き出す方便だ。腕力で勝てそうにないなら口先で争いを回避するというのは、戦術的に間違っていない。本気にしたら負けだよ、深雪」
「なるほど、そういうものなのですね」


雫が、留学をすることになった。
ハイレベルな魔法師は、その遺伝情報を守るために、海外渡航には制限がかかっている。
それでも許可されたのは、交換留学だったから。
雫の代わりに、金髪碧眼のリーナが訪れることが始まり。
上中下巻になるそうで、結構イベント起きてるけど、まだ序章、っていう感じですね。
WEB時代、三冊分冊になるほどの量あったっけか、とちょっと思いつつ。

まぁ、交換留学なんて手間がかかることをしてやってきた少女が只者であろうはずもなく。
案外早くからみぬかれていますけど・・・というかあらすじでばれていますが、「十三使徒」の一人。
スターズの隊長。魔法師を殺すための、USNA最強の魔法師。
彼女は、「灼熱のハロウィン」における被害を出した魔法師を探すために、高校にやってきた。
戦闘部隊の長なので、裏で動いている部隊もちゃんといるんですけどね。

一方で、街では吸血鬼事件が頻発していた。
魔法師が狙われているようだ、という状況の中で、レオまでが被害に遭う。
門人として修行を見たエリカが怒り行動を起こしたり。
スターズ総隊長としてリーナも動いていたり。
十師族としても行動をとっていたりするわけで。
混沌というほどひどくはないですが、かなり混線はしているんじゃないかなぁ、という感じですね。

魔法科高校の劣等生(9) 来訪者編<上> (電撃文庫)
佐島勤
アスキー・メディアワークス
2013-03-09