「死にたいなんて言ったらダメだ。僕もきみと同じように、ついさっきまで絶望していたんだ。僕はずっと一人で、本当に欲しいものは決して得られないし、なにも変わらないんだって。今も――絶望はしてるけど、それにのまれちゃダメだ」
(略)
「僕もあきらめないから、きみもあきらめないで」
国に想い人がいるという王妃。
彼女は、王様の恋を応援すると約束していて。だからふさわしい相手を見つけようと画策したりしているようです。
城内で開催されることになった「お嫁さんにしたい子番付レース」。優勝者は王の寵姫として迎えられるという噂まで広がりヒートアップしてますが。
……この国、コレで大丈夫なのかなぁ、ホント。
そんなレースが開幕されてから、ルドヴィークはいじめにあっている内気な侍女と出会い。
彼女を勇気づける為に色々と手を打って、身分を隠した状態で心休まる時間を過ごしていたようです。
途中、不正疑惑が持ち上がり、上手い事膿を出すことに成功するなどの棚ぼたもありましたが。
今回のヒロインは、表紙にもいるメイドさん。
いじめられているけれど、業務熱心で、自信がなくて。
けど、ちゃんと魅力を持っている少女で。
ルドヴィークが王だと知ったときに離れてしまいますが。
それでも、彼のかけてくれた言葉はうれしかったから、と再び会いに来てくれたのは良かった。
ルドヴィークも環境の変化に戸惑い、望んだものが得られず絶望を感じていたようですし、彼の安らげる場所ができたのは素直に祝福できます。
……最も王妃との関係が進んでいない状態で、寵姫と先に進むことは許されず。別種の悩みを抱えることになったようですけど。
今回の終わり方を見るに、次回は女騎士さんが絡むエピソードとなるんでしょうか。