『魔人共……覚悟しろよ? 一体残らず討伐してやるからな!』
シンの影響を受けて、常識はずれの能力を得た究極魔法研究会の面々。
軍のトラウマ製造機とすら言われる「災害級」の魔物をそれぞれ単独撃破できる能力を持つ一大戦力。
今回はシン達が台頭するのと同時期にオリバーが暗躍して、磨人という人類の敵とされる敵が生じたから良かったですけど。
これで敵がいなかった場合、アレだけの力を持っている国は脅威だ、と恐れられる可能性もあったわけで。まぁ、上手い事時流にのった感じはあります。
オリバーの過去。なぜ帝国を恨み、理性もつ魔人となったのか。
割に壮絶な過去ではあると思いましたが。帝国という土壌で、ああいう事が出来たのなら過去にもオリバーのように大事なモノを奪われた人って言うのは多くいたと思いますが。
実際、オリバーの魔力があったとはいえ、魔人の集団ができる程度には騒動の種がまかれていたわけですし。よくもまぁ、これまで魔人が発生しなかったな……と別のところに感心してしまう。
オリバーの目的は、帝国を滅ぼすことのみ。
それを達成した現在は、この後どうしようかと考えている状況のようで。
力を得たことに慢心した連中は、オリバーの元を離れ戦争を始めますが……オリバーのように自ら覚醒したわけでもない人工の魔人がシンたちにかなうはずもなく。
あっさり蹴散らされてましたね。最も、この世界における一般的な兵士たちからすれば驚異的な戦闘力を持っているようですが。
流れとしては分かりやすい、といいますか。苦戦することがないので、さらっと読めますね。