「……それが本当のあなたというわけですが、アーネスト・フェアクロフ」
「ああ、そうだとも。そして今のキミが本当の天霧綾斗というわけだ」
チーム戦のグリプス、決着までが描かれます。
前回、クローディアを追いつめるための騒動で、星導館のメンバーはボロボロ。
そんな中、戦う2チームはどちらも格上。
綾斗と綺凛の二人がかりでも倒せない……どころか追い詰めてくるような圧倒的なエースを抱えるチーム黄龍。
そして、連携が巧みでチーム戦特化のチームランスロット。
万全の状態でも勝てるかは分からない、そんな相手です。チーム戦といいつつ、やはりエース対決に咲かれる紙面の方が多かったですけれど。
決勝の決着がつく場面は、チーム戦だからこその流れでしたし、中々良かったと思います。
綾斗の封印も最後の三段階目の鍵が解き放たれ、劇的な強化がなされたわけですが。この状態だったら、魔剣のサイズ調整も一人でできるようになりますかねぇ。
あと、未だに第一段階の鍵はこじ開けているって言うのはどうなんだ……最後の楔を解き放てるようになった今では、さして意味のない話でもありますが。
準決勝では綺凛の行く先、その可能性の片鱗が見えました。使い慣れていないこともあって代償もある力ですが、使いこなせればかなり強力な切り札になりそうです。
色々と不穏な金枝篇同盟の影は今回も蠢いていて。
彼らの目的が何なのか、というのもかなり気になるところではあります。
何してるのかは知りませんが、おおむねいけ好かない連中がそろっているので、一発ぶん殴ってほしいものですが、いつになるかなぁ。