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「……それが本当のあなたというわけですが、アーネスト・フェアクロフ」

「ああ、そうだとも。そして今のキミが本当の天霧綾斗というわけだ」

 

チーム戦のグリプス、決着までが描かれます。

前回、クローディアを追いつめるための騒動で、星導館のメンバーはボロボロ。

そんな中、戦う2チームはどちらも格上。

 

綾斗と綺凛の二人がかりでも倒せない……どころか追い詰めてくるような圧倒的なエースを抱えるチーム黄龍。

そして、連携が巧みでチーム戦特化のチームランスロット。

万全の状態でも勝てるかは分からない、そんな相手です。チーム戦といいつつ、やはりエース対決に咲かれる紙面の方が多かったですけれど。

決勝の決着がつく場面は、チーム戦だからこその流れでしたし、中々良かったと思います。

 

綾斗の封印も最後の三段階目の鍵が解き放たれ、劇的な強化がなされたわけですが。この状態だったら、魔剣のサイズ調整も一人でできるようになりますかねぇ。

あと、未だに第一段階の鍵はこじ開けているって言うのはどうなんだ……最後の楔を解き放てるようになった今では、さして意味のない話でもありますが。

準決勝では綺凛の行く先、その可能性の片鱗が見えました。使い慣れていないこともあって代償もある力ですが、使いこなせればかなり強力な切り札になりそうです。

 

色々と不穏な金枝篇同盟の影は今回も蠢いていて。

彼らの目的が何なのか、というのもかなり気になるところではあります。

何してるのかは知りませんが、おおむねいけ好かない連中がそろっているので、一発ぶん殴ってほしいものですが、いつになるかなぁ。

学戦都市アスタリスク (10) 龍激聖覇 (MF文庫J)
三屋咲ゆう
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-03-25