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「いいか、エビーザ。教えてやる。この街には俺の知る限りでも化け物みたいな力量の漢が何人もいる。ライもその内の一人だ。そして何より……爆発物ってのは爆発する。この流れなら間違いなくな! 行ってくる!」

 

前回は、1巻丸々一つの事件でしたが。

今回は、リキュールで起こる小さな騒動をまとめた短編集みたいな感じですね。

いやしかし、この街本当にすごいな、いろんな意味で。

「おっぱいをもみたい」という悪ガキがなんでも屋に持ち込んだ依頼が、どうして古代兵器が起動しての大騒ぎになるんだ……

 

火種があちこちにありすぎて、騒動に人々が慣れ切っている感じがありますけど。

えーっと、ここまで行くと逆になんでこの街、街としての形を保ってるんだろうとすら思えてくる。

あっさり爆発とかおきますし。それに巻き込まれて割と無事ですし。

 

前回も単語は出てきていた「漢祭り」が開催されてますが。

魔獣ひしめく危険なダンジョンに、ふんどしと自らを証明するものを一つだけもって突貫するとか、それただの手段自殺だろ……

「自らを証明するもの」はトマト農家だったら「トマト」、パン屋だったら「パン」みたいな感じですが。

 

そこで対策をとって「毒を含んだトマトを作ったぜ!」とか「剣すら砕くパンを焼いたぜ!」とかぶっ飛んだ回答を提供するのがリキュール住人……!

誰かコイツラを隔離しろ、早く。いや隔離された結果が、変人奇人の街リキュールの誕生秘話なのかもしれませんが。

いやぁ、本当バカばっかりでぶっ飛び加減に笑うしかないです。