「血反吐を吐いて抗っても人は死ぬ」
「残酷で無慈悲で理想の欠片もない それがこの世界だ」
「……だが目指す先が 苦痛と渇きの砂漠でしかなくとも」
「俺は理想を求める」
ギルドとの争いも集結し、ポートマフィアとも一時休戦状態になった探偵社。
大きなヤマを乗り切ったこともあって、冒頭から全員だらけ切ってますが。
行きつけの店が襲撃を受けて、スイッチを切りかえてましたね。
……木っ端組織なのに探偵社に喧嘩売るとか、命知らずにもほどがある……
そして、敦のトラウマが刺激される事件が起こるわけですが。
彼を監禁し、最後には追い出した院長。彼が死に、その調査をすることに。
院長なりの理由があって、敦に様々な対応をしていたようですが。
太宰が言うように「許す必要などない」けれど。それを知った敦が、少し前に進めたなら良かった。
そして活躍の場面が少ない国木田さんのエピソードがありました。
普段太宰にからかわれ、振り回されているようで。
確固たる理想を、揺るがぬ自分を持っている。困難な道であろうと、理想を求めて進むと言えるあたり、ちょっと株上げたかなぁ。
最後の文への扱いはどうなの……とちょっと思いましたが。
元探偵社のメンバーが登場したり、ポートマフィアとコミカルな交流したりしてましたが。
最後、色々裏で動いている人物について描かれて。
……しかし、五大幹部の一人として登場したキャラが、速攻で退場していったのにはもう笑いしかこぼれないんですが。
え、なんなのあの人。他の面々はアレに蹴落とされて幹部の椅子取られたの……? 財力によってのし上がり、多額の上納金で買った椅子みたいですけど、それにしたってちょろすぎる……
重要な情報あっさり取られてるし、良い所なしだなA。敵が本格的に動き出しそうな気がしますが、また厄介な手合いですなぁ。