「分かってるさ。だけどお前一人を放ってなんかおけないさ。そうだ……俺は二度とお前を見殺しにしたりなんかしないって決めてるんだ」
順調に魔法学院で学んでいるジョン。
彼は、研修に父が配属されている魔の森の砦を訪れ……
かつての親友ケルケイロとの再会を果たす。
最も、その親友は貴族。それもかなり高位の家柄の男児で。
前世のような特殊な状況でもなければ、そうそう平民と会えるはずもなかった。
親友は元々その家柄によらず、貴族らしからぬ部分を持った貴族であるらしく。
自分に気安く接してくれるジョンの事を得難く想っているようです。
ある目的の為に竜を討伐しようと試みている彼と一緒に砦の精鋭にしごかれていましたが……
トラブルに見舞われて、ジョンとケルケイロの二人だけで竜と対峙する状況に。
ジョンも前世の知識によって多少アドバンテージがあるとはいえ、身体は未熟、前世で行った人体改造もファレーナの助力もなし、となれば竜に勝てるはずもなく。
逃げの一手を打つわけですが。中々に絶望的というか、よく死ななかったなコイツらとしか。