「……私はねルクス 自分本位で生きることがわるいこととは思わないよ」
(略)
「『あれをしなさい』『これはダメ』『この人に気に入られなきゃ』」
「そんな他人が決めた約束事に縛られたまま何もできなくなるより全然いい」
ルクスの過去が迫ってきて。
あのゲームから帰還して、再度ログインしているようなキャラはそう多くないってのどこかで見たような気がしますが。
キリトたち含め、それでも変わらず参加しているメンバーはいて。
必然的に『生還者』同士で会う可能性もあるわけです。
それが良縁であれ……因縁であれ、縁があれば導かれることもある。
まぁ、何となく察してはいましたが。
ルクスは元ラフコフのメンバーだそうです。
最もオレンジという訳ではなく。街中に入れない主要メンバーに情報を流す「諜報員」として所属する羽目になっていた、みたいで。
所属するに至る流れも、彼女の自身が望んだわけではなく。危ない所を助けられたのがラフコフのメンバーで「ここで死ぬか、仲間になるか」の二択を迫られた結果だとか。
それは責められるようなものでもないと思いますけれどね。
同じようにラフコフに吸収されたギルドもあって。そこの一人とルクスは仲良くなったようなんですが。
あの討伐作戦が実行されたときに、行き違いがあって……そのまま離れていってしまった。
重い。自分が情報を渡したことで、ラフコフが行動すると思えば、さらに重さは増していた事でしょうし。
シリカがしっかりと正面から彼女に言葉をぶつけてくれたのは良かったなぁ。
今、仲間なんだから。重荷は分かち合おう。支え合おう、というのが。
過去に縛られすぎても、よくないですし。この調子で決着となればいいですが。