「別に、そんな栄誉などいらぬ……が、人が生き残る未来があるのなら……」
「あるのなら?」
「お主がまた、道を開いてくれ。ここから始めるなら、きっと、もっとよき未来があるじゃろう……」
迷宮をなんとか脱出したと思ったら、目の前に竜。
かなりの窮地ではありますが、ジョンとケルケイロの心は折れず。
応援が来てくれるだろう、という希望がなければやられていた可能性もあります。
地の底に落ちて迷宮探査して、それでもなお諦めずにいたから救いの手が間に合ったわけで。
生き残る、という一点においてジョンはそこそこ秀でてるのかも。
ま、前世は最後気が抜けたところをやられているわけで、突出してるとまでは癒えなそうですけど。
ケルケイロは友人を助ける為に竜の素材が欲しかった。
そして、ジョンはジョンでファレーナとの契約があるため、ここで竜と戦えるのはありがたい話でもあるんですよね。
コンディションは最悪に近い状況でしたが。
残り僅かな力を使ってファレーナも援護してくれたため、何とか討伐に成功。
最も、砦に帰還してから数日意識を失っていたようですけれど。
その後はわりとテンポよく進んで、もう学院の卒業試験が描写されます。
前世において。勇者の扱っていた剣を保管していた神都において、試験が行われることに。
そこでジョンは、前世で手にすることのなかった武器を得ることに。
お偉いさんに「神の思し召しだから、持っていってよい」と言われて「前世持っていなかった。つまり神は俺にこれを持たせる必要性を認めなかった」という思考に入ってましたが。
目的のためには、もうちょっと割り切っていくべきではないかなぁ。本当不器用だ。
卒業試験は、ジョンが魔の森で迷い込んだ迷宮のように、入ったものの記憶に応じた試練が課される部屋で。
未来で剣聖となった、最強の男が壁として立ちはだかることに。
彼は、かなり割り切った性格をしているようで。ジョンが若返っている事などから状況を推察して、助言する余裕までありました。
師に叱咤されたんだから、ジョンにはもっと頑張っていってほしい所です。
……と思ったら、なんか予想外の引きなんですが。まさかの襲撃って。どうするんだ、コレ。