「あんたは子どもと同じだよ。気に入らない出来事に当たり散らし、他人を困らせることしか知らないただの餓鬼だ。退屈を忘れる何かを自分で創り出すこともせず、ただ一瞬の快楽だけを追い求めてる……そんなやり方がいつまでも続くと思ってんじゃねぇ!」
ストブラ第一部最終章。
電撃文庫として出るのはコレが最後になるんですかね。
一応どこぞで番外編とか出せたら……みたいなこと後書きにはありましたが。
古城たちの居場所である、絃神島を壊す決定が下されて。
それに古城が反発し、第四真祖として、声を上げた。
今回の出来事を通じて、彼は本当に第四真祖として認められた、というわけで。
浅葱なんかは、それをさせないために色々手を打っていたようですが。
……まぁ、仮にも真祖がそう思い通りに動いてはくれませんって。
ヘタレな部分も多々ありますけどね、古城。
足止めをしようとした浅葱と相対した雪菜の口論が笑えた。隣の芝は青いというか。モグワイとかこの会話録音して古城に送りつけたりしないかな……
ヴァトラーと満を持して決闘する事になったわけですが。
その前に別の吸血鬼と決闘騒ぎを経験して、眷獣の扱い方が巧くなったこともあり、何とか勝利。
彼は最後まで彼らしく立ち去って行きましたが。……古城も最後まで古城らしく締まらないオチだなぁ。
真祖って、偉いんじゃなかったっけと彼がこぼしたくなるのも分からないではない。
まぁ色々大変な分周囲に綺麗処揃ってるからいいじゃないか……雪菜との関係が進んだようで進んでない、というか。
アスラクラインみたいにシリーズの最後で、しっかり答え出すかなぁと思っていたんですが。雪菜の好意はあからさまですが、古城からの言葉がなかったのは少し残念ですかね。