(前略)それでは麻衣のせいにしているみたいだ。
決めるのは咲太でなければならない。
(略)
立ち止まっていても答えが出ないのなら、歩き出すしか方法はなかった。
満を持して登場した、咲太の初恋相手「翔子さん」。
彼が知り合った中学生の翔子ちゃんとの関係がついに明らかになるわけですが……
今回はまた一段と重いなぁ。
思春期症候群によって、色々と抱え込んでいたものが表に引きずり出されるのはこれまでもありました。
翔子さんの事情を知り、咲太の胸の傷の秘密なんかも明かされて。
答えが分かってしまったら、どちらかを選ばなければいけない、というのは残酷だよなぁ。
どちらも大切で、時間ばかりが迫って来る。
そんな中で、咲太はまた自らの心に従って、答えを出していくわけですが。
今回ばかりは彼も結構悩み、涙する場面もありましたね。けれど、結局根幹の部分ではぶれていなくて。
けど、彼が行動したことで変わってきたことがあり。
大切にして来たものがある。だから、最後の展開はある意味で必然だったのだとは思いますが……
翔子の抱えている問題が解決したわけでもないのに、次の課題がやってきて。
今回大分悩んでいて、彼が出した答え。それが間違っていた、という事でしょう。だから、次の問いではよりよい答えを見つけてほしい所です。
シリーズ7弾目は10月に発売予定みたいなので、今から待ち遠しい。