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「私は正義だ」白銀のスーツをまといマントを翻して、もう一度言った。

ああ、おまえは何一つ恥じる必要は無いかもしれない。だけど……

「おまえのその正義は、俺の正義で否定する!!」

 

アメリカ大陸にはまだ正統の王がおらず。

南北に分かれ争っている状況で。

そして一樹からすれば、南側の自然主義も北部の奴隷制度も認めることはできず……

故に、南部の王を廃したのち、返す刃で北の王を打倒する策を考える。

 

ただ表向きは「南部とは相いれないから北部陣営の味方をするよ」みたいな顔をしているので、しばしラスベガスでの日常を満喫しているわけですが。

裏側で北部の王も策を練っていて。にらみ合っているからこそ状況が落ち着いているってのは皮肉と言うかどこの冷戦環境だ……

 

そして、相変わらずイチャイチャしてるわけですが……どんどん過激になってるから、これ大丈夫なのかなぁ、という感じが抜けない。

同時にここまで開き直ってはっちゃけてると、いっそ清々しくもあるような。

各国の王はこれで揃い、それぞれの様子も描かれましたが。トップに立つだけあって油断ならないし、どこか歪んでるよなぁ……

全ての王がそろったことでアーサーが語っていた予言が現実となり……また色々と動き出しそうですが。

ここにきて裏切りがあってカオスサイドの勢力が増えるって、神話国家意外と脆いんじゃないのか……

魔技科の剣士と召喚魔王(ヴァシレウス) (11) (MF文庫J)
三原みつき
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-02-25