(ふん、見え見えの力任せの一撃だ。だが……ああ、そうだな、ベリンゲイ。これを避けてしまえば、オレの負けだ!)
なぜなら、我らは共に剛力こそを己が証としたのだから――
タイトルに在る通り、ソードワールドの世界において一大勢力である蛮族(バルバロス)についてまとめた一冊です。
複数部位を操る際の助けとなるフィジカルマスター技能と言った新しい技能なんかも掲載されていました。
蛮族PC用のサンプルキャラクターとかデータ部分も結構充実してましたね。
けどやっぱり、この本の肝はバルバロスの紹介ページです。
「下級の妖魔たち」の区分でゴブリン・レッドキャップ・コボルド・グレムリンについて記されたり。
「剛力の蛮人」としてミノタウロス・ゴーリーが、「強大なる支配者」の枠にドレイクとバジリスクが。
共通項目でくくられていて、それぞれが登場するショートストーリーの後に種族ごとの特徴について記されています。
特徴や性格を上手く描写しているので本当読み応えありました。
アンドロスコーピオンのSSの結末とかは実に蛮族的と言いますか。
全体的に見てまさしく弱肉強食の世界だなぁ、と。
SSで気に入ったのは「殺戮する者」、「剛力の蛮人」、「剽窃の魔動機師」、「姿を偽る者達たち」あたりですかねー。
他のもそれぞれの個性が出てて味があるんですがねー。
ソード・ワールドも楽しそうだよなぁ。1~2回しかやったことないのでこれももうちょっとプレイしてみたいものですが。時間がなぁ……