「道中、あの男に出会った時にはお気を付けを。イルザール閣下ならば相性がよろしいでしょうが、あの男は夢を砕かぬ限り何度でも立ち上がる、そんな男だ。決して変えることのできない無慈悲な現実を示さなければ、私の二の舞になりましょう」
帰還の術を探し、英傑召喚の儀の手がかりを求めサーディアス連合を訪れた水明たち。
連合は剣士が優遇されている土地柄のようで。
そこで召喚された勇者も、かなりの腕を持つ剣士だという話が。
……ここで水明の知り合いが出てくるのか、という。彼が巻き込まれたのも偶然と言い切れない感じがしますね。
彼女は彼女で、召喚時に事故があったのか記憶を失っている状態でまたややこしくなってますが。
前回裏側で動いていたローミオンの元同士たち。
シスターたちは、勇者の力を欲しているようで協力を拒んだ勇者の意識を奪い連れてくる、なんて真似もしているようで。
キャラクター的に嫌いじゃないですけど、この手法はちょっと賛同は出来ないかなぁ。
本人たちは自分が裏社会側、世の闇に属することを受け入れて、覚悟も決めているようですが。
魔族サイドの事情も描かれてましたが……
あっちはあっちで油断ならないというか、なんか水明の情報だた漏れというか――絶対過去戦ったことのある手合いですよね。
まず間違いなく、彼がかつて『世界で一番クソな敵』の手助けがあったために「倒せた」相手だと思いますが……滅ぼしたはずの敵がこっち側にいるとか謎が多いな。
記憶喪失の幼馴染を気遣う水明。
魔族との先端が開かれ、彼女が孤立したという情報を聞いた後、魔術で敵軍を蹴散らして進むとかまた派手なことをしてますが。
連合に来た目的だった遺跡を見て、情報を得られたからまぁ損はしてないのか。
魔族の将軍を蹴散らした後に、さらに厄介な敵が出たあたりを踏まえると差し引きで大損のような気もしますがねー。