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「世に出てるゲームは、どんなクソゲーだろうと、関係者の努力と根性と幸運による奇蹟だと思ってくれ。世間に名前を告げることなく消えていく作品の方が多いんだ」

 

仕事系のラノベ。

作家を主人公にした作品はいくつか思い当たりますが、ここまでイラストレーター特化してるのはパッと出てこないですね。

生々しい数字が出てきたりしてましたが、大丈夫なんだろうか。いや大丈夫だったから刊行されてるんだとは思いますが。

 

作中に出てくるイラストレーターは誰もかれも一癖も二癖もあって。

知人に止められていたのに、爆死したアニメの同人グッズ作って、大損してるキャラとか。

「ストーカーほいほい」の異名をいただき引越しを余儀なくされる笑えない女性もいましたな……

 

14歳のコスプレイヤーと接点が出来て、彼女との交流の中で色々と業界の話題が出てきてましたが……

いやはや世知辛い部分もありましたが、全体的にするする読める判りやすい作品だとは思いました。

中々楽しい作品だったので、続刊でたら買います。

14歳とイラストレーター (MF文庫J)
むらさき ゆきや
KADOKAWA
2016-11-25