「約束したんだよ……二度と、この手を放さないし――」
「……後悔して、死ぬのも……もう……いや、って……」
神霊種との双六ゲーム、決着。
最後の難関は、かの大戦を再現したジブリールの提示するゲームで。
早々にゲーム盤から脱落したプラムが全盛期の吸血種として、いの、クラミ―、フィールを圧倒していますが……
十の盟約の制限が無い世界で戦争して、よくもまぁ、この世界原型保っていたもんだな、と改めて思いました。えぇ。
さて、ジブリールがなぜこんなゲームを始めたのか、という理由も描かれてましたが。
サイコロを使用すると、質量存在時間を失う。
他の面々は、肉体年齢が減少する形で表れていましたが……ジブリールは、魔法生命であるが故事情が異なって。
想像を絶する恐怖を体験する羽目になり……それ故に、空と白に挑む決心をしたようですが。
テトの降臨という強制終了イベントがない大戦を、制限時間の関係で恐ろしい速度で進んでいく戦略ゲームを乗り切り、時間終了までしのぎ切ってしまうんだから流石空白というか。
今回のゲームは壮大だった割に得たモノは多くない……というか、次回以降に向けたネタを仕込んだ感じでしょうか。
神霊種のゲームを無事にクリアし、神霊種の少女を連れ出して仲間にして。
おまけとばかりに、今回の出来事をきっかけにクラミ―とフィールを戻れなくして、無理やり陣営に巻き込んでいく辺り、空も白も容赦ないな……
これをゲーム開始前に予測して、事前に準備してきたって言うんだから化け物かよ……
さて、このゲームの決着を観測した他種族がまた動きそうですが。どう接触してくるのやら。